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二階俊博 全身政治家 上製
石川好
出版社:日本僑報社
出版年:2017年12月
コード:   312p   ISBN/ISSN 9784861852510
 
価格 2,420円
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その人物(二階俊博自由民主党幹事長)は、見るもの触れるもの聞こえるものといった五感、そして頼まれたこと、あるいは頼まれもしていないものまで、政治化する「全身政治家」であり、かつ地元や永田町はおろか日本全国そして世界に出向く「東西南北の政治家」である――。

二階俊博は七十八歳。当選十二回を数える衆議院議員。そのような現役政治家を在職中に論じることは、書き方によっては(中略)極めて危険かつ失礼な作業となるだろう。政治家の評価は彼が世を去っても定まらないのは世界の共通認識であるからだ。

にも係らず二階俊博については、バリバリの現役である今だからこそ書いてみたいのである。なぜなら、政治家に限らないが、人間は年齢と共に、円熟し、孔子の言葉でいえば、七十八歳の二階は「七十にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず」の心境に達しているはずなのに、矩を飛び越えてさらに「進化」と「深化」を続けているからである。それどころか、現代政治の妖怪という評まで出始めている。中国の日本研究者からは鄧小平みたいになってきた。という評価すら出ているのである。

なぜ二階俊博に限っては、年と共に「進化」と「深化」を続けられるのか。その理由を考えるのがわたしが本書を世に問う秘かな願いなのである。
日本のみならず、お隣の大国・中国でも極めて高い評価を受けているという二階俊博氏。その「全身政治家」の本質と人となり、「伝説」となった評価について鋭く迫る、最新版の本格評伝だ。
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