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関東大震災と中国人虐殺事件 上製
今井清一
出版社:朔北社
出版年:2020年01月
コード:   218p   ISBN/ISSN 9784860851361
 
価格 2,420円
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資料の改ざん、事実の隠蔽。
あったことがなかったことにされる日本、本当は何が起こっていたのか?
関東大地震は、1923(大正12)年9月1日の正午に始まり、東京・横浜を中心とする首都圏を襲い、その直後にその近くを震源とする例外的に大きな余震が続いた。両市の下町を初めとして無数の密集家屋が倒壊し、大火となって荒れ狂った。東京市の場合、3日朝まで燃え続けた。震災全体の死者・行方不明者は10万5千余人にのぼった。
戒厳令が布告される中で、朝鮮人が蜂起し井戸に毒を入れたり放火したという流言が広がり、中国人もあやしいとされ、背後には社会主義者が糸を引いているなどの尾ひれもつけられた。数千人にのぼるとされる朝鮮人と数百人に及ぶ中国人が虐殺され、社会主義者や労働運動家も殺された。日本の敗戦まではこれらの事件の報道は厳しく禁圧され、戦後にこうした禁圧が解かれた後になっても、解明の歩みは遅々としており、今でもかなりの日本人にとってふれたくない事件とされている。政府も事実を明確に発表してはいない。
本書では的確な資料が比較的存在している中国人虐殺事件に的をしぼり、多角的に考察した。

目次:
まえがき
Ⅰ 大島町事件・王希天事件と日本政府の対応
 はじめに
 亀戸の中国人虐殺事件と王希天の殺害
 政府中枢の対応

Ⅱ 関東大震災下の中国人虐殺事件が明らかにされるまで
 民間人による真相究明の動きと当局の対応
 久保野日記公開と米国作成の「日本外務省文書マイクロフィルム」
 市民の手による事件の掘り起こし
 東アジアの国際情勢

Ⅲ 内田康哉臨時首相と戒厳令布告
 震災直後の内田康哉と伊東巳代治
 戒厳令と虐殺の拡大
 第四七議会における虐殺批判とその結末

Ⅳ 大杉栄らの「骨なし」民衆葬と「斬首陰部露出」写真
 大震災四〇周年から七〇周年へ
 大杉栄らの「骨なし」葬儀と有島武郎のカンパ
 亀戸の「斬首陰部露出」写真と横山代議士・平沼法相の問答
 『偕行社記事』と小樽高商軍事教練事件

Ⅴ 震災下虐殺事件の国内的国際的背景
 山崎今朝弥の『地震・憲兵・火事・巡査』
 真相を隠すための弁明、アリバイ工作
 日中労働者の仕事の奪い合い

Ⅵ 小村家の系図から見た日中関係の変遷
 前橋で教育を受けた宰相鈴木貫太郎
 飫肥(現日南市)の小村寿太郎記念館訪問と満州義軍の人びと
 「ポーツマスの埋め合わせを北京でするやの感」
 日露戦争での袁世凱の対日協力と北京日清会議での応酬
 パリ講和会議と外交の変貌
 小村俊三郎と佐分利貞夫
 秘密とされた外交文書の公開

あとがき
年表
索引
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