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馬若瑟的文學世界 /臺大哈佛燕京學術叢書 精装
李奭學
出版社:國立臺灣大學出版中心
出版年:2022年11月
コード:484576   243p  24cm ISBN/ISSN 9789863506690
 
価格 5,500円
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東学西漸の先駆者プレマールの文学
馬若瑟(プレマール、1666−1736)はフランス出身のイエズス会士で、康熙年間に江西に入ったが、晩年はキリスト教布教を禁じた雍正帝によって広州に流された。
江西においてプレマールは、「夢美土記」という短編の文言文作品を残し、また、白話で中編小説『儒交信』も書いており、いわゆる清代の「宣教師小説」の先駆けとなった。広州では、『詩経』から8首の詩をフランス語訳して『詩経』西伝の開祖となり、また、元・紀君祥の雑劇『趙氏孤児』をフランス語訳して中国雑劇フランス語訳の先駆者ともなった。このふたつの翻訳本は、デュ・アルド(1674−1743)刊行の『中国全誌』(1735)におさめられ、中国文学がヨーロッパ全土に広まり始めることとなった。プレマールの翻訳と創作は、おおむねイエズス会の象徴派(経書にイエスの教えが隠されているとする)の特徴を備えている。1728年、プレマールは広州で『漢語劄記』を著したが、これは中国古典籍や小説、筆記、雑書などからのいくつもの引用からなり、彼の中国文学についての博識さを示している。本書は以上のプレマールの著訳の真意を検討し、彼の執筆からその思いを推し量り、独特の風格をもった文学世界をうかがう。
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