漢學商兌
/清代學術名著叢刊
〔清〕方東樹 撰 虞思徵 校點
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出版社:上海古籍出版社 |
出版年:2022年09月 |
コード:484039 214p 21cm ISBN/ISSN 9787573203632 |
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清代の学者による漢学批判書の整理本
方東樹(1772−1851)は清代の学者。安徽省桐城県の生まれ。朱子学を主に研究した。
本書『漢学商兌』成立の背景として、阮元の幕僚であった江藩(1756−1831)の著した『漢学師承記』および『宋学淵源記』への批判が挙げられる。すなわち、両書において顧炎武・黄宗羲が軽んじられ、あるいは程朱の学を模範とする桐城派の方苞・劉大櫆・姚鼐らが漏れていることを不満とし、本書で批判を加えたのである。
本書は朱熹の『雑学辯』に倣い、先に原文を抄録し、そのうえでそれぞれの誤りを正している。巻上ではまず理学・道学の正名について取り上げている。巻中の上では、漢学家による宋学の義理に対する批判について応答している。巻中の下では、漢学家の治学方法を収集し、銭大昕・戴震・段玉裁・孫星衍らによる小学の義理説を引用してひとつひとつ反論を加え、音韻訓詁名物制度を尊ぶのは小学内部の事情に過ぎず、大学ではないとみなし、それによって義理の真価を得ることはできないとしている。巻下では、江藩の『国朝経師経義目録』に関連する論述を取り上げ、ひとつひとつ論駁している。
今回の整理では、同治十年望三益斎刻本を底本とし、道光十一年辛卯冬刊本や『漢学商兌刊誤補義』民国抄本を参考に標点を施す。原書の避諱字は改め、若干の訛誤は整理者が訂正した。縦組繁体字。
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