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中国初期禅思想の形成 上製
古勝亮
出版社:法藏館
出版年:2023年10月
コード:   298p   ISBN/ISSN 9784831877734
 
価格 5,500円
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中国禅を思想として読み解くために。
思想・文献・言語の研究の手法・視点を用いて「文献としての思想」から「生の思想」に近づき、仏教という外来思想・宗教から出発した禅がどのように中国人の思想・宗教として形成されていったのかを明らかにする。


目次:
序論
第一章 『二入四行論』雑録第一の話者
 第一節 緒 論
 第二節 『二入四行論』雑録第一に関する先行研究
 第三節 雑録第一と雑録第二の比較から見たテキストの構造
 第四節 小 結
第二章 道信と天台止観
 第一節 道信と天台の関係に関する先行研究
 第二節 道信の資料について
 第三節 道信と天台止観
 第四節 小 結
第三章 敦煌本『壇経』の編輯──伝法表現および偈の重複からみた形成史の推定──
 第一節 敦煌本『壇経』の形成に関する先行研究の見解と筆者の方法
 第二節 第一次編輯と第二次編輯の差異(一)──南宗宗派主義と南北融和主義
 第三節 第一次編輯と第二次編輯の差異(二)──偈の改作と付加
 第四節 第二次編輯におけるその他の特徴
 第五節 小 結
第四章 敦煌本『壇経』と神会語録
 第一節 敦煌本『壇経』と神会語録の関係に関する先行研究
 第二節 敦煌本『壇経』と神会語録の類似と差異
 第三節 王維「能禅師碑銘」からみた神会と慧能
 第四節 小 結
第五章 薬山系禅師の自己認識とその背景──本来性としての自己をなぜ「渠」と呼ぶのか──
 第一節 薬山系禅師における特異な自己認識
 第二節 『荘子』斉物論および道教の存思における自己認識との類似
 第三節 洞山「過水の偈」と「大乗讃」
 第四節 陶淵明「形影神詩」および李白「月下独酌詩」に見える自己認識
 第五節 洞山の思想的突破
 第六節 小 結
結論

附 日本の戦後における『臨済録』研究史
 はじめに──日本における『臨済録』
 一、入矢義高の『臨済録』研究
 二、柳田聖山の『臨済録』研究
 三、井筒俊彦と『臨済録』
 四、現在の研究と今後期待される研究

巻後
 古勝亮君の遺著に寄せて(吉川忠夫)
 古勝亮君を偲ぶ(衣川賢次)
 古勝亮君に思うこと(宇佐美文理)

解題(齋藤智寛)
初出一覧
出版後記(古勝隆一)
索引
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