明代とは何か 「危機」の世界史と東アジア
上製
岡本隆司
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出版社:名古屋大学出版会 |
出版年:2022年05月 |
コード: 326p ISBN/ISSN 9784815810863 |
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300年の大転換期を一望する。
現代中国の原型をかたちづくるとともに、東アジア史の転機ともなった明代。世界的危機の狭間で展開した財政経済や社会集団のありようを、室町期や大航海時代との連動もふまえて彩り豊かに描くとともに、民間から朝廷まで全体を貫く構造を鋭くとらえ、新たな時代像を提示する。
目次:
はじめに 王朝系図 地図
第I部 形成
第1章 明朝の誕生 1 モンゴル帝国の構造 2 大元ウルスの体制 3 「14世紀の危機」
第2章 政権の構築 1 権力集中 2 疑獄事件 3 南と北
第3章 南京から北京へ 1 建文政権 2 永楽帝 3 完成
第II部 体制
第4章 財政経済 1 現物主義 2 財政体系 3 幣制
第5章 華夷秩序 1 華夷殊別 2 朝貢一元体制 3 体制の確立
第III部 乖離
第6章 銀財政へ 1 宝鈔の運命 2 現物主義の帰趨
第7章 流通経済へ 1 白銀化の前提 2 江南の発展 3 幣制と貿易
第IV部 社会
第8章 構造とその変容 1 構成 2 再編 3 郷紳
第9章 思想・文化の展開 1 蘇州 2 陽明学 3 社会の趨勢
第V部 混迷
第10章 正統から嘉靖まで 1 英宗朝 2 安定期 3 激動の嘉靖
第11章 「明末清初」 1 「北虜南倭」 2 改革
第VI部 崩潰
第12章 滅亡への道 1 万暦 2 縮図 3 党争 4 終焉
第13章 後を継ぐもの 1 反抗の時代 2 明清交代 3 世界と中国
むすび――文献解題を兼ねて
あとがき 略年表 文献目録 索引
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