|
|
緑の工業化 台湾経済の歴史的起源
上製
堀内義隆
|
|
出版社:名古屋大学出版会 |
出版年:2021年08月 |
コード: 288p ISBN/ISSN 9784815810320 |
|
|
|
農村主導の発展経路を示す。 植民地下の台湾は、たんに帝国の食糧供給基地にとどまったのではなかった。見過ごされてきた工業化の契機を、豊かな農産品の加工・商品化と、それに伴う機械化・電動化に見出し、小零細企業が叢生する農村からの発展経路を実証、戦後台湾経済の原型をとらえた注目の成果。(帯より)
目次: 地図
序章 台湾工業化社会の形成 1 植民地工業化論と台湾 2 課題の敷衍と参照枠組み 3 視角と構成
第Ⅰ部 日本統治期台湾社会の工業化 第1章 市場社会の変容――工業化社会の始まり 1 日本統治初期台湾の分業構造 2 分業構造の変容(1905-1940年) 3 1920年代の変化の背景――農業植民地化と工業化 まとめ 第2章 小経営的工業化への道――中小零細工業の発展 1 中小零細工業の発展と諸類型 2 中小零細工業発展の諸条件 まとめ 第3章 小経営・内需・工業化――島内市場と台湾人商工業者 1 小経営の動向 2 島内市場の発展 3 物品販売業者と工業化 まとめ 第4章 小農社会のなかの工業化――農村工業と労働供給 1 農村工業の発達 2 農村工業の経営形態と業種 3 工業化と農家の労働供給 まとめ
第Ⅱ部 工業化社会の形成と産業 第5章 民族工業と帝国経済圏――製帽業による世界市場への進出 1 製帽業の概観 2 生産組織――問屋制家内工業 3 帽子の流通と金融 まとめ 第6章「米の帝国」と工業化――籾摺・精米業の展開 1 台湾工業化における籾摺・精米業 2 籾摺・精米業の発展過程とその特質 3 籾摺・精米業発展の経済的動因 4 籾摺・精米業の発展と台湾の小経営的工業化 まとめ 第7章「機械を使用する社会」の形成――機械市場と人的資本蓄積 1 日本統治期台湾の機械工業の発展水準 2 機械市場の動向と植民地的規定性 3 機械工業における工場経営の実態 4 日本統治期の到達点と戦後への展望 まとめ
終章「緑の工業化」と解放後の台湾経済
参考文献 あとがき 初出一覧 図表一覧 索引
|
|
|
|
|