毛沢東論 真理は天から降ってくる
上製
中兼和津次
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出版社:名古屋大学出版会 |
出版年:2021年04月 |
コード: 440p ISBN/ISSN 9784815810238 |
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その男は中国に何をもたらしたのか——。大躍進政策や文化大革命によって大量の犠牲者を出しながら、現在なお大陸で英雄視される稀代の指導者。「秦の始皇帝+マルクス」とも言われる、その思想と行動を冷静かつ大胆に分析。中国経済研究をリードしてきた碩学が、現代中国の核心に迫る。
目次: はじめに
第1章 毛沢東の哲学と思想——「矛盾論」と「実践論」の落とし穴 1「矛盾論」と「実践論」の構造 2 毛沢東哲学の実用性 3 毛沢東の哲学と思想に対する評価 4 毛沢東哲学の落とし穴——私の解釈
第2章 毛沢東と魯迅——もし魯迅が革命後も中国にいたら? 1 梁漱溟に激怒する毛沢東2 胡風事件 3 魯迅と毛沢東
第3章 階級闘争論と大衆路線——毛沢東の「マルクス主義」 1 革命闘争と階級——毛沢東初期階級概念の特色 2 革命後の階級概念の変化 3 土地改革と階級区分 4 大衆、人民、大衆路線 5 階級闘争と暴力
第4章 反右派闘争の展開と結末 1 反右派闘争前史——百花斉放・百家争鳴 2 闘争の開始 3 闘争の結末 4 反右派闘争をどう見るか
第5章 大躍進と大飢餓 1 大躍進政策の誕生 2 人民公社政策の展開 3 大飢饉・飢餓——犠牲者の数 4 大飢饉・飢餓——そのメカニズム 5 大躍進とは何だったのか
第6章 彭徳懐の悲劇——廬山会議とその結末 1 大躍進政策の転換 2 廬山会議——彭徳懐の意見書 3 毛沢東の彭徳懐批判 4 彭徳懐の末路 5 彭徳懐の悲劇をどう見るか
第7章 毛沢東の政治経済学——「矛盾の経済学」を解剖する 1 毛沢東の政治経済学の特徴 2 毛沢東の経済目標 3 鄧小平の経済学 4 毛沢東の政治経済学をどう評価するか
第8章 文化大革命と毛沢東 1 七千人大会 2 社会主義教育運動 3 文革の発動と拡大——そのメカニズム 4 文革の悲劇——その規模と残虐さ 5 文革の評価——文革とは何だったのか
第9章 毛沢東と周恩来 1 建国前の毛・周関係 2 建国後の毛・周関係 3 周恩来をどう評価するか
第10章 毛沢東をめぐる女性たち 1 楊開慧と賀子珍 2 江青 3 張玉鳳 4 毛沢東の情事 5 毛沢東の女性観
終章 毛沢東をどう評価すべきか 1 宗教としてのマルクス主義、教祖としての毛沢東 2 毛沢東が現代中国に遺したもの3 毛沢東の性格について 結びに代えて——毛沢東をどう評価するか
注 あとがき 参考文献 図表一覧 事項索引 人名索引
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