|
|
|
|
モンゴル時代の「知」の東西 上
上製
宮紀子
|
|
出版社:名古屋大学出版会 |
出版年:2018年02月 |
コード: 576p ISBN/ISSN 9784815809003 |
|
|
|
日本からヨーロッパまで——。世界史上、空前のレベルで展開したユーラシアを貫く「知」の交流。百科事典や辞書・地図から宗教・政治・経済の諸制度まで、モンゴル帝国によるダイナミックな革新と統合の実像を、多言語の文献・美術品・出土文物を駆使して描き出す記念碑的労作。
目次: 口絵解説——序にかえて
第Ⅰ部 日出づる処の資料より 第1章 対馬宗家旧蔵の元刊本『事林広記』について 1 はじめに 2 宗家の『事林広記』 3 泰和律令と至元大典——南北の「知」の統合 4 むすびにかえて 第2章 叡山文庫所蔵の『事林広記』写本について 1 はじめに 2 比叡山延暦寺恵心院の『事林広記』 3 衝撃の別集巻二「官制類」 4 クビライ時代初期の官僚制 5 おわりに 附論1 陳元靚『博聞録』攷 附論2 新たなる『事林広記』版本の発見にむけて 第3章 江戸時代に出土した博多聖福寺の銀錠について 第4章『卜筮元亀』とその周辺
第Ⅱ部 大元ウルスの宗教政策 第5章 歴代カアンと正一教 ——『龍虎山志』の命令文より 1 はじめに——『龍虎山志』簡介 2 モンゴル朝廷と正一教 1)世祖クビライ時代 2)成宗テムル時代 3)武宗カイシャン時代 4)仁宗アユルバルワダ時代 3 命令文の体式 4 石の齢を越えて 第6章 庇護される孔子の末裔たち——徽州文書にのこる衍聖公の命令書 1 はじめに 2 孔端朝とその後裔 3 衍聖公の命令書 4 むすびにかえて 第7章 地方神の加封と祭祀——『新安忠烈廟神紀実』より 1 はじめに 2『新安忠烈廟神紀実』簡介 3 至元二十五年の道仏闘争 1)楊璉真珈の発給文書二件 2)解説 4 加封申請への道 1)徽州路総管府の保管文書四件 2)解説 5 おわりに
第Ⅲ部 ケシクからみた大元ウルス史 第8章 バウルチたちの勧農政策——『農桑輯要』の出版をめぐって 1 はじめに 2 クビライ時代の勧農政策 1)ヴェールを脱いだ高麗版『農桑輯要』 2)大司農司の設立 3)『農桑輯要』の編纂 4)大司農司の浮沈 5)東西文化の交流 6)ボロトが去って 3 成宗テムル以降の勧農政策 1)江南開発の中で 2)王禎と『農書』 3)元刊大字本『農桑輯要』とその咨文 4)苗好謙と『栽桑図説』 5)魯明善と『農桑撮要』の出版 6)見直されるべき泰定帝イスン・テムルの治世 7)度重なる政変の中で 8)二世、三世の大司農司 4 むすびにかえて——『事林広記』が語ること 第9章 ブラルグチ再考——カネとちからの闘争史 1 はじめに 2 建前の世界のブラルグチ 3 ブラルグチの実態 1)不蘭奚と闌遺 2)路・府・州・県における遺失物管理 3)権力闘争のなかで 4)ブラルグチたちの横暴 4 おわりに 第10章 モンゴル・バクシとビチクチたち 1 はるかなる匈奴の記憶 2 モンゴル命令文の世界 3『書記規範』の任命書
|
|
|
|
|