北魏平城時代
上製
李憑/劉可維,小尾孝夫,小野響 訳
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出版社:京都大学学術出版会 |
出版年:2021年10月 |
コード: 394p ISBN/ISSN 9784814003716 |
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中国の魏晋南北朝史研究の代表的な著作の一つと知られる李憑氏の傑作。首都平城を中心に北魏の成立過程を時系列でたどりながら、政権をになう拓跋部自体の文化と漢文化のそれぞれの特徴が交じり錯綜するありさまを明快に記述する。文献資料に見られる多くの表面的矛盾の背後にある真実を探り、綿密な考証によって斬新で説得力のある結論を導く。
目次:
凡例 日本語版への序 序章 北魏平城政権史概観 第一章 皇帝権力の創始 第一節 道武帝若年期の経歴について 一 蜀への配流 二 再び長安へ 三 中原文化の影響 第二節 部族解散について 一 盛楽における「衆を息めて農を課す」の実施 二 河北における屯田の実施 三 繁畤にて屯衛を更選したことについて 四 部族解散後の京畿 第三節 皇帝権力の確立と危機 一 乙未・丙申の両詔書の意義 二 蕭墻の患 附表一「登国年間部族戦争表」 附表二「道武朝臣僚処罰表」 第二章 太子監国 第一節 拓跋燾の立太子について 一 拓跋燾に対する呼称の齟齬 二 「太平王燾を立て皇太子と為す」について 第二節 太子燾の監国 一 常規を超えた太子監国の権力 二 明元帝の矛盾する言論について 三 北魏史上における最初の太子 四 清河王の政変が示す問題について 五 拓跋烈は道武帝の同母弟である 六 道武帝末年の皇位争いについて 七 崔浩 明元帝の心の病を看破す 八 太子監国の本質 第三節 正平事変 一 正平事変の真相 二 太子監国の意義と弊害 第三章 乳母の朝政干渉 第一節 道武帝が劉夫人を殺害した原因 一 子貴母死の創始者 二 「父を縛して降を請」う者について 三 庇護を受ける道武帝 四 「子貴母死」という過激な対策 第二節 「子貴母死」の故事 一 後宮における制度化 二 「子貴母死」の廃止 三 「子貴母死」の変遷 第三節 乳母常氏の権力独占について 一 常氏の台頭 二 馮氏の立后 三 常氏の勢力 第四章 太后の臨朝聴政 第一節 孝文帝の誕生をめぐる問題 一 拓跋氏の若年出産 二 「高祖 生まるる所を知らず」について 三 楊椿の子孫を戒める言葉 第二節 文明太后の臨朝聴政 一 二度の臨朝聴政の間 二 馮氏の勢力 第三節 太后の臨朝聴政の背景 一 馮氏と常氏の経歴 三 恒代の遺風 四 宮廷の女官 五 文明太后の漢文化の素養 第四節 孝文帝への政権返還 一 弱体化した皇帝権力 二 超えることのできない限界 三 遷都策における孝文帝の感情的要素 四 文明太后が孝文帝に与えた影響 終章 平城時代の歴史的意義 附 録 表一 力微から北魏の建国に至るまでの拓跋氏の系図 表二 北魏王朝の系図 表三 北魏平城時代諸帝年表 訳者あとがき 索 引
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