すぐわかる中国の書 改訂版 古代-清時代の名筆
可成屋 編
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出版社:東京美術 |
出版年:2018年08月 |
コード: 140p ISBN/ISSN 9784808711221 |
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■これだけは知っておきたいという代表作が歴史の流れに沿って頭に入りやすい。中国三千年の書道史を一望でき、中国書道史を学ぶのに最適の入門書。 ■甲骨文字(紀元前13世紀)から呉昌碩(1927没)まで、さまざまな表現を時代的な特性により5つの章に整理し、年代順に配列する。選りすぐりの作品とともに、偉大な書家の魅力は、生い立ちや逸話など見開きで一人ずつ紹介。人物とその書がみごとに一致することを実感することができ、しかもそれぞれの書風を通観して、書から中国史の一面が見えてくる。そして歴代の名筆がなぜ今も私たちの心を打つのかを理解することができる。 ■巻頭に、書を味わうとはどういうことか、書の奥深い世界への入り口として、分かりやすい解説を付す。また王羲之と顔真卿はなぜ最も高く評価されるのか、その理由をポイントを絞って簡潔に説く。歴史的位置づけや名品の見どころ、日本への影響などもすぐわかるように解説している。
目次: 書を味わう――本当の書の鑑賞のために
中国の書の二大巨星――王羲之・顔真卿 中国書史概説 書体の興亡と書風の展開 中国の書画の伝えられ方
第1章 古代文字の時代 殷~漢 (紀元前13~紀元3世紀) 文字の誕生から漢字の祖形の成立まで ●一目でわかる書道史 殷~漢 甲骨文 挙父辛盉・小臣艅犠尊 散氏盤 石鼓文 泰山刻石 木簡・竹簡 莱子侯刻石 礼器碑 曹全碑 張遷碑
第2章 現行書体の完成期 三国時代-隋(220年-618年) 楷書・行書・草書の誕生から確立期 ●一目でわかる書道史 三国時代-隋 鍾繇「薦季直表」 摩訶般若波羅蜜経 王羲之「喪乱帖」 王羲之「十七帖」 三希 王羲之・王献之・王珣 爨宝子碑 始平公造像記 鄭道昭「鄭羲下碑」 高貞碑 蘇孝慈墓誌銘
第3章 楷書の黄金時代 唐・五代(618年-960年) 規範としての楷書の確立と新しい表現の展開 ●一目でわかる書道史 唐・五代 虞世南「孔子廟堂碑」 欧陽詢「九成宮醴泉銘」 褚遂良「雁塔聖教序」 唐・太宗「温泉銘」 孫過庭「書譜」 懐素「自叙帖」 顔真卿「祭伯文稿」 顔真卿「顔氏家廟碑」 柳公権「玄秘塔碑」
第4章 自由な表現の展開 宋・元(960年-1368年) 書人の個性が反映されたさまざまな書風 ●一目でわかる書道史 宋・元 蘇軾「李太白仙詩巻」 黄庭堅「伏波神祠詩巻」 米芾「元日帖」 呉説「王安石・蘇軾三詩巻」(遊糸書) 無準師範「帰雲」 鮮于枢「杜甫茅屋為秋風所破歌」 趙孟頫「玄妙観重修三門記」
第5章 現代につながる多彩な表現 明・清(1368年-1911年) 長条幅連綿草と、碑学・帖学の二大潮流の展開 ●一目でわかる書道史 明・清 張弼「蘇軾書李太白仙詩巻跋」 祝允明「草書前後赤壁賦巻」 董其昌「行草書羅漢賛等書巻」 張瑞図「西園雅集図記十二屏」 王鐸「臨王献之鵞群帖」 傅山「杜甫五言律詩軸」 八大山人「安晩冊」 金農「隷書六言詩横披」 鄭燮「懐素自叙帖語軸」 劉墉「何中・早起」 鄧石如「篆書庾信讃四屏」 何紹基「山谷題跋中語」 趙之謙「大癡百歳四屏」 呉昌碩「臨石鼓文」
コラム 古代文字の新たな魅力 今に生きる木簡 中国の石碑の特徴 印と篆刻
用語解説 人名・作品名索引
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