世界から見た中国経済の転換
/中央大学経済研究所研究叢書70
上製
中條誠一,唐成 編著
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出版社:中央大学出版部 |
出版年:2017年10月 |
コード: 248p ISBN/ISSN 9784805722640 |
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内外経済環境の変化によって、中国経済は転換期を迎えている。中国は、いわゆる「新常態」への移行を目指しているが、その成否は世界的な関心事といってよい。そこで本書は、まずはこの転換期において中国自身が抱える問題を金融経済面、貿易面、消費者行動について分析。次に、アジア経済統合との関係、EUとの通商関係、人民元のアジア通貨化、韓中経済関係というように、特定地域・国との関係へと論点を広げている。最後は、日中における観光産業の振興、インドの経済格差問題を取り上げることによって、中国への示唆を導くなど、「転換期の中国経済」の現状と展望について広角的に論じた叢書である。
目次: はしがき 第1章 中国経済・新常態の対外不均衡――高貯蓄・高流動性経済の矛盾―― (坂本正弘) 第2章 中国の付加価値貿易と産業構造 (長谷川聰哲) 第3章 中国における経済転換の課題――家計消費を焦点として―― (唐成) 第4章 東アジア経済統合と中国経済(益村眞知子) 第5章 EUの対中国通商政策と中国の対応――これまでの展開と若干の展望―― (田中素香) 第6章 真の人民元の国際化とアジア通貨システムの行方(中條誠一) 第7章 転換期を迎えた韓中経済――相互補完関係は持続可能か―― (金俊昊) 第8章 地方創生の観光産業――日本と中国―― (岸真清) 第9章 インドにおける家計消費支出の地域格差:その実態と要因 (林光洋)
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