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やさしく読む参同契・宝鏡三昧
椎名宏雄
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出版社:大法輪閣 |
出版年:2018年09月 |
コード: 226p ISBN/ISSN 9784804682129 |
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明暗、回互と不回互、汝とかれ、個別と平等・・・。さまざまな例えを用いて仏教の深遠な哲理と徳、この世の真理を歌い、仏道を学ぶ者の心構えを示した「参同契」と「宝鏡三昧」。曹洞宗寺院で毎朝、唱えられるこの中国唐代の偈頌を懇切丁寧に解説。
目次: はしがき
【漢詩と禅門偈頌】 〈一〉はじめに 〈二〉漢詩の歴史と発展 〈三〉唐詩の特色 〈四〉唐代の禅門偈頌 〈五〉唐詩と禅門偈頌 〈参照文献一覧〉
【やさしく読む『参同契』」】 『参同契』〈原文・訓読文〉
第一講 『参同契』とは/詩(偈頌)としての『参同契』/作者の石頭希遷禅師について/『参同契』をつくった理由は/『参同契』の伝来
第二講(第一句~第一二句) 禅門に南北なし―『参同契』述作の目的/明・暗を初めて説いた/理・事は融和し、そして独立している
第三講(第一三句~第二六句) 形象と音声は、本来すべて平等/四大(元素)はそれぞれ特性を保っている/六根と六境は、それぞれ独立している/根本に立ち帰る
第四講(第二七句~第四四句) 区別イコール平等/現象と平等な真理とは密接不離/今ここにこそ道がある
【やさしく読む『宝鏡三昧』」】 『宝鏡三昧』〈原文・訓読文〉 第一講 『宝鏡三昧』とは/『宝鏡三昧』は韻文作品/『宝鏡三昧』の由来/テキストを比較して見えてきたこと/『宝鏡三昧』は江戸時代から流行/洞山禅師について
第二講(第一句~第二二句) 『宝鏡三昧』という題の意味は/仏法をよく受け、よく伝えよ/万物には平等性と個別性とがある/仏法を言葉でいい表わすことはむずかしい/大自然はあるがままに仏法を説いている
第三講(第二三句~第四六句) 宝鏡に映った汝と渠/洞山禅師の悟り―「過水の偈」/仏法は赤子のように無心で平等、測ることができない/仏法は易や偏正五位のように、個別と平等が融合している/個別と平等とが融合するとは、あたかも音楽が調和するようである
第四講(第四七句~第六八句) 仏法のすがたは純真でマッサラ/仏法の実践には疑心を抱いてはならない/悟りにとらわれて逆に迷ってばならない/誤った悟りを正す
第五講(第六九句~第九四句) 先人の道に学ぶ/仏祖はさまざまな手段で教え導く/仏祖のはたらきはまるで神業のよう/仏道の実践は社会倫理の実践に似ている/実践の継続が重要
『参同契』と『宝鏡三昧』の注解書 【付録】 『参同契』の性格と原文 『宝鏡三昧』の諸本
あとがき
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