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都市残酷
上製
ワリス・ノカン/下村作次郎 訳
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出版社:田畑書店 |
出版年:2022年03月 |
コード: 306p ISBN/ISSN 9784803803938 |
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山で生きてきた。国家など不要だった。都市の残酷に呑みこまれても、猟人の魂は生き延びる。記憶はいつも創造と壊滅の間でつなわたり。だから物語は書かれなくてはならない。 ワリス・ノカンの文章が、全球化社会に対する抵抗の線を引く。―― 管啓次郎
台湾原住民文学の旗手が描く、都市化された台湾の悲しみ。原住民の誇らしい魂が、都市化の波に呑まれ悲鳴を上げる台湾の現実。真の台湾を知るには避けて通ることのできない作品集。
目次 序 日本の読者の皆さんに(ワリス・ノカン)
作品舞台地図/凡例
第一部──記憶柔和 弔い 最初の狩猟 長い年月のあとのある夕暮れ タロコ風雲録 悲しい一日 独裁者の涙 野ゆりの秘密 女王の蔑視 失われたジグソーパズル 死神がいつも影のごとく寄りそう
第二部──都市残酷 奥の手 中秋の前 夜の行動 タクシー 小さなバス停の冬 この、もの悲しい雨 希洛の一日 銅像が引きおこした災い 私の小説「先生の休日」 ムハイス コウモリと厚唇の愉快な時間
第三部──山野漂泊 虹を見たか タイワンマス 人と離れてひとり暮らす叛逆者、ビハオ・グラス 父
初出一覧 訳者あとがき(下村作次郎)
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