華夷変態の東アジア 近世日本・朝鮮・中国三国関係史の研究
上製
程永超
|
|
出版社:清文堂出版 |
出版年:2021年10月 |
コード: 386p ISBN/ISSN 9784792414979 |
|
|
|
江戸時代の日朝関係史研究を土台にして、同時代の日中・中朝関係を解明することから、近世日本・朝鮮・中国の三国関係史を構築する。
目次: 序章 近世日朝関係史研究を問い直す ――中朝関係との関連性から―― 一 近世対外関係史研究と東アジア 二 近世日朝関係史の先行研究――通信使を中心に 三 近世中朝関係史の先行研究――燕行使を中心に 四 研究視座と研究内容 五 利用する史料とデータベース 六 本書の構成
第一部 通信使と明清中国 第一章 通信使・燕行使の重複経験者 ――呉允謙と洪啓禧を中心に―― はじめに 一 三使中の重複経験者 二 呉允謙の回答兼刷還使経験と登極使経験の関連性 三 洪啓禧の外交使行と語学書の改修・再刊行 おわりに 第二章 通信使関係倭情咨文と明清中国 はじめに 一 明朝と回答兼刷還使 二 清朝と通信使 三 一六四三年次通信使関係の倭情咨文 おわりに 第三章 通信使の筆談と大陸情報収集 はじめに 一 易地聘礼以前の中国情報収集と通信使 二 易地聘礼以前の筆談に関する規定 三 文化易地聘礼の筆談に現れた中国情報 おわりに
第二部 対馬藩と朝鮮・中国 第四章 壬辰戦争直後の釜山開市許可をめぐる日朝中三国関係 はじめに 一 一六〇四年釜山開市許可 二 一六〇四年釜山開市許可をめぐる朝鮮と明朝 三 釜山「開市」許可後朝鮮の倭情弁誣と対日(対馬)交渉 おわりに 第五章 十七世紀前半朝鮮経由の日明通交交渉 はじめに 一 十七世紀前半朝鮮経由の日明通交交渉の全体像 二 十七世紀初頭朝鮮経由の日明通交交渉 三 「進貢」から「平遼通貢」へ――一六二九年の「日本国王使」をめぐって おわりに 第六章 近世初期の対馬藩と大陸情報収集 はじめに 一 清の入関をめぐる対馬藩の情報取集活動 二 朝鮮から得られた情報 三 大陸情報収集をめぐる将軍と対馬藩主 おわりに――対馬藩にとっての大陸情報収集 第七章 中朝貿易と対馬藩 ――十八世紀初期八包貿易の規制励行事件を手掛かりに―― はじめに 一 「八包一件」の背景 二 八包貿易の規制励行をめぐる日朝貿易当事者の対応 三 「八包一件」の評価 おわりに
終章 近世日本・朝鮮・中国三国関係史の構築へ向けて 一 本書の内容の総括的整理 二 清朝の日本通交意志と朝鮮 三 対馬藩が認識している日中間における朝鮮の位置付け 四 対馬藩以外の目線――通信使派遣と明清中国の関連性について 五 なぜ近世日本(対馬・江戸幕府)・朝鮮・中国三国関係史が必要なのか
初出一覧 参考文献一覧 あとがき 索引 表一覧 外国語要旨
|
|