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近世諸藩の法と刑罰
上製
高塩博
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出版社:成文堂 |
出版年:2021年11月 |
コード: 482p ISBN/ISSN 9784792306946 |
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目次: はしがき
第一章 幕府法を参酌した名古屋藩法典──「尾州藩定書」の紹介── はじめに 一 内容 二 特徴 三 幕府法の参酌(その一) 四 幕府法の参酌(その二) 五 成立時期 六 金公事規定とその原拠 むすび 《史料翻刻》 「尾州藩定書」一冊(京都大学法学部図書室小早川文庫蔵)
第二章 熊本藩の笞刑について はじめに 一 「見聞偶筆」と「刑法草書」の姦罪規定 二 「肥後熊本聞書」に見える笞刑 三 笞刑の執行法と刑具の規格 四 女性に対する笞刑の規定とその来歴 むすび 《史料翻刻》 「肥後熊本聞書」抄録(九州大学法制史資料室蔵)
第三章 熊本藩徒刑の中断と再開 はじめに 一 熊本藩徒刑制度の概略 二 徒刑中断の経緯 三 徒刑の代替措置とその改正 四 徒刑囚の釈放と「生業仕付」 五 徒刑再開後の実績と処遇法 六 徒刑再開後の釈放者保護 むすび
第四章 熊本藩「御刑法草書附例」の伝本について──最高裁判所図書館所蔵本の紹介── はじめに──「刑法草書」の成立とその特長── 一 「御刑法草書附例」の編纂とその伝本 二 最高裁判所図書館所蔵の「御刑法草書附例」 三 最高裁本の「例」に存する明治政府の法令 むすび──明治新政府の刑法に果たした「御刑法草書附例」の役割──
第五章 熊本藩刑法を参酌した明治新政府の刑法典──「仮刑律」と新出の「刑法新律草稿」── はじめに 一 形式および起草の目的 二 成立時期 三 「刑法新律草稿」と「仮刑律」 四 「刑法新律草稿」と熊本藩刑法 五 刑罰の内容 むすび 《史料翻刻》 「刑法新律草稿」一冊(東京大学法学部研究室図書室法制史資料室蔵)
第六章 会津藩「刑則」の制定をめぐって はじめに 一 公事所の改革 二 「刑則」の編纂過程 三 「刑則」制定後の増補 四 福島大学附属図書館所蔵の「刑則制定調査書」 五 「刑則」の序文と刑法改正の精神 六 会津藩における明律の役割 むすび
第七章 会津藩における『大明律例譯義』の参酌 はじめに 一 「刑則」の刑罰体系 二 「刑則」の刑罰思想と『大明律例譯義』 三 会津藩における『大明律例譯義』の機能 むすび
第八章 松平定信の白河藩刑政 はじめに 一 追放刑の廃止とその代替刑 二 幕府無宿の白河移植 三 死刑執行日の謹慎 むすび
第九章 陸奥国二本松藩の刑事判例集について......337 はじめに......337 一 「刑例撮要」三巻五冊......338 二 「折獄簿探例」四冊......349 三 「ギ(鼻偏にりっとう)黥折獄」一冊......356 四 「死肉再犯」一冊......359 五 「笞刑撮例」一冊......361 六 「笞刑便覧」三冊......364 むすび......368
第十章 下野国黒羽藩の「刑獄裁断」について──「公事方御定書」を模倣した刑法典── はじめに 一 「創垂可継」の成立 二 「刑獄裁断」の編纂と幕府「公事方御定書」 三 「刑獄裁断」における修正と増補 四 「刑獄裁断」の特色 五 「刑獄裁断」の杜撰 六 「刑獄裁断」が依拠した「公事方御定書」 むすび 《史料翻刻》 大田原市黒羽芭蕉の館所蔵大関家文書 一 「刑獄裁断」一冊(「創垂可継」巻五十) 二 「会所向幷罪科之部」(「創垂可継」巻十五の内)
成稿一覧 事項索引 人名索引
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