リープ・マーケティング 中国ベンチャーに学ぶ新時代の「広め方」
永井竜之介
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出版社:イースト・プレス |
出版年:2020年06月 |
コード: 256p ISBN/ISSN 9784781618890 |
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〈アリババ、シャオミ、DJI、バイトダンス、美団点評など実例多数〉 世界が注目する、中国ベンチャーを成功に導いた独自のマーケティング戦略とは? 日本企業が学ぶべきエッセンスを徹底解説!
世界最速成長を遂げている中国ベンチャー。その強さの秘訣について、多くの人は「豊富な資金力」「最先端の技術力」「斬新な経営戦略」などを思い浮かべるだろう。しかし、どれだけいい製品・サービスをつくったとしても、その価値を広めることができなければ意味がない。つまり、中国ベンチャーの劇的な飛躍を可能にした真の強さとは、資金力、技術力、経営戦略の裏にある、徹底した独自のマーケティング戦略(=広め方)にあるのだ。本書ではこれを「リープ(飛躍)・マーケティング」と呼称する。このリープ・マーケティングこそ、いまの日本のビジネスパーソンが学ぶべきものだ。事実として、キャッシュレス決済が急速に浸透した中国と比べて、日本が数年単位で遅れていることは誰の目にも明らかだ。一方で中国ベンチャーはモバイルオーダー、ニューリテール、顔認証サービスなど多くの世界最先端サービスの普及に成功している。また、新型コロナウィルスによる混沌の中でもスピード感のある対応を見せ、消費者の心をつかんだ。詳しくは本編で解説するが、ここにこそ広め方の差が現れている。本書では、日本と中国2つのバックグラウンドを持つマーケティングの専門家が、日本企業が「リープ・マーケティング」を取り入れ、大きな飛躍を遂げるための道筋を豊富な実例とともに指し示す。
【日本企業が学ぶべき4つの戦略】 ①加点型マーケティング 出る杭は打たず、さらに伸ばす ②未来型共創マーケティング パートナーとつながり、未来をつくる ③ブルーポンド戦略 ポンド(池)をつくり、オーシャン(海)へと広げる ④ブリッツスケール 高い目標を掲げ、急拡大させる
目次: はじめに 序章 日本にとって中国は絶好の比較対象 ●再認識すべき中国ビジネスの強さ ・ケンタッキーの衝撃 ・見落とされてきた中国の「広める力」 ・最先端のイノベーションを輩出するベンチャー大国 ・コロナの時代のイノベーション ●アメリカよりも、中国を見るべき理由 ・固定化されつづけてきた欧米重視と中国軽視 ・日本の比較対象として最適な中国 ・飛躍を生む「リープ・マーケティング」
第1章 加点型マーケティング 出る杭は打たず、さらに伸ばす ●【戦略】加点型マーケティング ・加点型で理想のプロダクトを実現する ・「完璧さ」には2種類ある ・加点型マーケティングを実践するDJI ●【スキル】促進系ディスカッション ・信じて広げる中国、疑って立ち止まる日本 ・リスクを見極め、可能性にかける ・欲ばった価値を実現させたフーマフレッシュ ・革新的な生鮮食品のEC ●【マインド】プラス促進 ・無意識に根を張る2つのマインド ・マインドの違いは、働き方を変える ・マインドの違いは、アイデアを変える ●【学び】加点型と減点型を使い分ける ・加点型と減点型、それぞれの強み ・2つの型を使い分ける ・日本でキャッシュレス決済を浸透させるには ・ユーザーにとっての優先順位を見極める コラム① 「監視社会」と呼ぶか、「教育改革」・「働き方改革」と呼ぶか
第2章 未来型共創マーケティング パートナーとつながり、未来をつくる ●【戦略】未来型共創マーケティング ・現在のパートナーを、未来へ連れていく ・顧客の潜在ニーズを拾い上げる ・「メイド・イン・チャイナ」の評価を変えたシャオミ ・パートナーとともに未来をつくる ●【スキル】ネットワーキング ・コネではなく、ネットワーク ・企業間ネットワークが生んだヒートテック ・自分が成長するために人とつながる ・企業、国が張り巡らすネットワーク ●【マインド】広がる「身内意識」 ・中国の「身内」は広がっていく ・アリババの身内、ソフトバンク ・身内の外へはじき出される怖さ① D&G ・身内の外へはじき出される怖さ② NBA ●【学び】未来志向の共創は、探索活動である ・探索的共創に求められる3つの要素 ・日本の消費者も、未来へ動かせる コラム② 中国の人と企業が共有する思い
第3章 ブルーポンド戦略 ポンド(池)をつくり、オーシャン(海)へと広げる ●【戦略】ブルーポンド戦略 ・ブルーオーシャンは夢物語か ・池を海に広げていく ・模倣から競争優位を勝ち取る美団点評 ・本家を超えることがコピーの王道 ●【スキル】ベンチマーキング ・マネではなく、ベンチマーク ・「メイド・イン・ジャパン」を支えたベンチマーキング ・コモディティ化と戦うラッキンコーヒー ・変革を迫られたスターバックス ●【マインド】見栄と張り合い ・「遅れたら恥」の文化 ・流行に敏感なシニア層 ・良いモノは偏見なく評価する ●【学び】習慣と仕組みで、ポンドを量産する ・ベンチマーキングの習慣化 ・ポンドを量産する仕組みづくり コラム③ 副業で、無意識に養われるベンチマーキング・スキル
第4章 ブリッツスケール 高い目標を掲げ、急拡大させる ●【戦略】ブリッツスケール ・ライバルを置き去りにする急拡大 ・高い目標が急拡大を生む ・日本のベンチャーのほとんどは「中小企業」 ・アプリを世界でスケールさせるバイトダンス ・ライバルを突き放した海外進出 ●【スキル】夢のストーリーテリング ・ロジカルに夢を語る力 ・夢を語れる若者、語れない若者 ・「ほら吹きジャック・マー」 ・アリババが叶えるチャイニーズドリーム ●【マインド】自由と無秩序 ・「まずは自由に」の精神 ・したたかな競争環境 ・失敗を悪としない価値観 ●【学び】2種類のジャパニーズドリームを描く ・過去に学び、夢を取り戻す ・頼られる相棒として、夢の後押しをする コラム④ 新たな夢を認める勇気と追う勇気
終章 リープ・マーケティングを現場へインストールする ・4つのスキルを磨くためのトレーニング ・【加点型マーケティング】促進から予防への切り替え ・【共創マーケティング】未来へ導くトルネードへの乗せ方 ・【ブルーポンド戦略】抽象化で広げるニーズ思考 ・【ブリッツスケール】3Mの作成、実行、更新 おわりに 参考文献
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