上海の日本人街・虹口 もう一つの長崎
上製
横山宏章
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出版社:彩流社 |
出版年:2017年06月 |
コード: 200p ISBN/ISSN 9784779123344 |
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古くから長崎と上海は東シナ海を挟んだ海のゴールデン・ルートだった。帝国主義の時代、欧米の列強は中国を蚕食し、各地に治外法権の租界を形成した。上海の共同租界の一角に作られた日本人街は10万人を超える人々が活動し、その多くが長崎人だった。さびれた寒村から一気に東洋一の大都市へと変貌した上海は、「魔都」と呼ばれる繁栄と貧困、歓楽と犯罪、多くの矛盾を抱えた植民地の象徴でもあった。多くの日本人が進出し、日本人街が形成され、栄華を極めるかに見えた裏で、反日の狼煙があがる。やがて、居留民保護のため陸戦隊を上陸させた日本軍と共同租界の周辺で武力衝突が発生(第一次上海事変)、その後、37年の盧溝橋事件を期に本格的な日中戦争に突入、日本軍は上海を占領する。しかし、太平洋戦争の敗北によって、日本人街は崩壊する。引揚げは満州とは異なり悲惨なものではなかったが……。本書は、上海の日本人街の歩みを長崎人の関わりを通して描く、日中関係史の側面史である。図版多数収載!
目次: 序言 Ⅰ「魔都」といわれた上海 Ⅱ 虹口に形成された日本人街 Ⅲ 上海と長崎の結びつき Ⅳ 上海の夜を彩った長崎の女性たち Ⅴ 増大する日本人の進出 Ⅵ 上海の反日ストライキ――「五・三〇運動」 Ⅶ 第一次上海事変(1932年)――戦争のなかの上海 Ⅷ 第二次上海事変(1937年)――日本の上海占領へ Ⅸ 中国から見た二つの上海事変 Ⅹ 日本人街の崩壊と上海日本人居留民の引揚げ 後記
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