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トオサンの桜 台湾日本語世代からの遺言 /産経NF文庫
平野久美子
出版社:潮書房光人新社
出版年:2022年06月
コード:   296p   ISBN/ISSN 9784769870487
 
価格 924円
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トオサン(「多桑=父さん」、台湾語)とは日本の統治時代に日本語を学び、日本式の教育を受けて育った台湾の人々のことである。
彼らは現在も日本語を使いこなし、かつて日本人であったことに誇りを持っている人も多い。
例えば体系的な徳目として、人生の糧として、「教育勅語(ちょくご)」はトオサンの間で今も評価が高いという。
本書では彼らの「これだけは日本人に言い残したい」という魂の叫びを伝えている。
「台湾の花咲じいさん」こと王海清氏は、統治時代に培った日本精神のおかげで戦後の混乱期を生き抜いたこともあった。
日本人が植えた桜の美しさに夫婦そろって心を打たれ、自分も桜を植えようと思い立ったという。
王氏の木は現在、三千数百本の桜並木となり、台湾中部の花見の名所となっている。
こうした桜に象徴される「日本的なるもの」を今の日本人は忘れてはいないか、元日本人として生きた自分たちを知ってほしい、とトオサンたちは訴える。
著者が現地で丹念に聞きとったエピソードの数々や、彼らの戦前戦後を浮き彫りにするアンケートからは、複雑な心の内が読みとれる。

※本書は2007年2月、小学館発行『トオサンの桜』を改題、大幅に加筆、改訂した。


目次:
序文にかえて 川柳で代言する戦後台湾の「日本語人」 黄智慧
まえがき “トオサン”と呼ばれる人々
第1章 桜恋しや
第2章 異郷のサクラ
第3章 誰もが呻吟した時代
第4章 われは孤島の桜花
第5章 トオサンの戦争と平和
終 章 未来へつなぐ物語
文庫版のあとがき
アンケート トオサンのラストメッセージ
台湾年表
参考資料一覧
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