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台湾で日本人を祀る 鬼(クイ)から神(シン)への現代人類学 /慶應義塾大学東アジア研究所叢書 上製
三尾裕子 編著/藤野陽平,原英子,林美容,劉智豪,山田明広,陳梅卿,遠藤協/五十嵐真子 訳
出版社:慶應義塾大学出版会
出版年:2022年03月
コード:   384p   ISBN/ISSN 9784766428124
 
価格 5,940円
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記憶の媒体としての「日本神」を探る

台湾には、かつての支配者を信仰対象とする廟や祠が多数存在する。本書では、これを「日本神」と名付け、民間信仰に埋め込まれた植民地経験・戦争経験と民衆の歴史認識や、新しいメディアを通した観光化の中で生成する「日本神」像を探る。

・「台湾で日本人を神として祀る」という行為はなぜ成立しているのか。
・台湾に現存するうちの49か所の祭祀施設(廟)の調査結果をもとに、その問いに迫る。
・台湾の日本人祭祀を日本統治の肯定と結びつける風潮に対しても、歴史人類学の立場から論考を行う。

台湾では日本人を祀る祭祀施設(廟)が相当数ある。
日本統治時代の記憶と台湾の民間信仰の関係から、民衆の歴史認識がどのようにかたちづくられていくのかを探る。


目次:

まえがき

 序 章 台湾の民間信仰と日本神(三尾裕子)

第1部 メディアと観光の中の日本神
 第一章 英霊と好兄弟のあいだ――メディア言説、現地の実践、新たなコミュニケーション(藤野陽平)
 第二章 台湾の日本神をめぐる信仰と観光――高雄の保安堂における歴史の選択と新たな展開(原英子)

第2部 民衆の記憶と日本神
 第三章 田中綱常から田中将軍への人神変質――民族・国家の境界を超える民衆史学(林美容・三尾裕子・劉智豪(五十嵐真子・三尾裕子訳))
 第四章 植民地経験、戦争経験を「飼いならす」――植民地・戦争経験の記憶の媒体としての日本人の霊魂(三尾裕子)

第3部 台湾の在来宗教信仰と日本神
 第五章 廟神の出自により儀礼に差異は見られるか――台湾の日本神を祀る廟と中華神を祀る廟における儀礼・祭祀の比較(山田明広)
 第六章 台南市内における日本人の神々――主に航空事故に起因する事例から(陳梅鄕)
 第七章 漂流物が神となる――日本神の外来性解析(林美容(五十嵐真子・三尾裕子訳))

 補 章 日本神信仰と出会う――民族誌映画撮影の経験と視点(遠藤協)

あとがき

 「日本神」の分布図
 日本神廟一覧
 索引
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