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都市から学ぶアジア経済史 /東アジア研究所講座
古田和子 編著
出版社:慶應義塾大学東アジア研究所/慶應義塾大学出版会発売
出版年:2019年05月
コード:   456p   ISBN/ISSN 9784766425970
 
価格 2,200円
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▼発展著しいアジアの経済史的変遷を、都市に焦点を当てて長期的に捉える。
▼香港、シンガポールといった中心都市だけでなく、プネー(インド)、台南といった周縁とみられる都市が歴史的に果たした役割にも注目。
▼アジア経済史を学ぶ際の副読本に最適。

慶應義塾大学で行われたオムニバス講義の書籍化。アジア各地の都市を切り口に、16~21世紀にかけてのアジア経済の歴史を描き出す。香港、シンガポール、深圳といった中心的な都市だけでなく、プネー、台南といった一見周縁とみられる都市にも注目し、その都市がその時代に経済史的にどのような意味を持つ存在だったかを明らかにすることで、アジア経済の重要な一断面が学べる仕掛けとなっている。

目次:
はじめに――本書の構成と特徴
第1章 米とシルクと歓楽街――17~18世紀の蘇州(岸本美緒)
 はじめに
 1 蘇州の地理的位置と歴史
 2 「姑蘇繁華図」に見る清代中期蘇州の経済
 3 全国的米穀流通の要――蘇州城外楓橋鎮
 4 製糸・絹織業の中心地――農民と職人
 5 蘇州市民のレジャーと消費――贅沢は経済を活性化できるか?
 おわりに

第2章 プネー インド西部における政治都市の経済発展――マラーター同盟下の18世紀(小川道大)
 はじめに
 1 プネーの台頭
 2 18世紀におけるプネーの経済発展
 おわりに

第3章 バタヴィア ハイブリッド・シティの発展と変容――16~19世紀半ば(太田淳)
 はじめに
 1 バタヴィアの成立
 2 バタヴィアの人々と文化的混淆
 3 地域分業の変容と経済構造のハイブリッド化
 おわりに

第4章 シンガポールと東南アジア地域経済――19世紀(小林篤史)
 はじめに――東南アジア経済史とシンガポール
 1 アジア域内貿易と東南アジア産品――18世紀末から19世紀初頭
 2 イギリスの進出とシンガポール貿易の成長――19世紀中葉
 3 東南アジアの一次産品輸出の拡大における域内交易の役割――19世紀末
 おわりに――長期の19世紀における東南アジア地域経済の変容

第5章 “満洲”と中国本土を繫ぐ都市――18~19世紀の山東半島登州府(荒武達朗)
 はじめに
 1 清代登州府の地域経済――地方志に書かれた世界
 2 登州府をめぐる物流と人口移動
 3 19世紀初の転換点――清朝の曲がり角の満洲
 おわりに 登州の終焉――煙台・芝罘と青島

第6章 上海 交易と決済、市場と国家――18~20世紀初頭(古田和子)
 はじめに
 1 上海の成り立ち
 2 19世紀後半東アジアのエンポウリアム――交易中心としての上海
 3 20世紀初頭の上海と日本
 おわりに――交易と決済、市場と国家

第7章 長崎と高島炭鉱――19世紀後半(杉山伸也)
 はじめに――国際貿易都市長崎の誕生
 1 世界史のなかの幕末「開港」
 2 明治日本の産業化
 3 グラバー商会と高島炭鉱の開発
 4 オランダ貿易会社による高島炭鉱の経営
 5 後藤象二郎への払下とジャーディン・マセソン商会
 6 三菱経営下の高島炭鉱
 おわりに――納屋制度の廃止と鉱業条例の制定

第8章 香港 躍動するゲートウェイ都市の歴史的文脈――19世紀半ば~21世紀初頭(久末亮一)
 はじめに
 1 開港から香港ドルによる対外決済機能の確立まで
 2 華僑世界の形成によるヒト・モノ・カネ・情報の中継
 3 20世紀前半のマクロ環境転換と香港の位相変化
 4 高度経済成長の時代、そして再び「開かれた中国」の出現
 5 香港の将来
 おわりに

第9章 台南 帝国日本の形成と台湾――20世紀前半(平井健介)
 はじめに
 1 日本統治前の台湾
 2 「南進基地」としての台湾(1890年代)
 3 「食料原料基地」としての台湾(1900年代~1920年代)
 4 「南進工業基地」としての台湾(1920年代~1930年代)
 おわりに

第10章 羅津 北鮮鉄道と朝鮮社会――20世紀前半(竹内祐介)
 はじめに
 1 北鮮ルートの形成過程
 2 満鉄委託経営期の羅津・北鮮鉄道
 3 満鉄貸付経営期の羅津・北鮮鉄道
 おわりに

第11章 イノベーションの首都 深圳――20世紀末~21世紀初頭(丸川知雄)
 はじめに
 1 概要
 2 深圳の変遷
 3 イノベーションの震源地への歩み
 4 深圳のイノベーションをリードする華為
 5 草の根のイノベーション
 6 多様なイノベーションと創業の場へ
 おわりに

第12章 バンコク―ホーチミン――生産ネットワークへの参加、産業集積の形成、イノベーション・ハブの構築(20世紀末~21世紀初頭)(木村福成)
 はじめに
 1 グローバル・ヴァリュー・チェーンと都市・産業集積
 2 バンコク首都圏の成長
 3 国内労働移動と貧困撲滅
 4 メコン―インド経済回廊
 5 新たな挑戦
 おわりに
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