西遊記 妖怪たちのカーニヴァル
/世界を読み解く一冊の本
上製
武田雅哉
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出版社:慶應義塾大学出版会 |
出版年:2019年02月 |
コード: 250p ISBN/ISSN 9784766425567 |
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シリーズ「世界を読み解く一冊の本」(全10巻)、第三弾。
映画やマンガにリメイクされつづける『西遊記』は子ども向けの本ではない?長大な物語のあらすじを追いながら、中国の誇る〈神怪小説〉のなりたちと伝播を、妖怪たちの目線から語りつくす。西天取経の旅とともに、飲めや歌えのどんちゃん騒ぎがはじまる!
目次: 序 『西遊記』は子供に読ませるな! Ⅰ 『西遊記』はどんな本か 『西遊記』三大トリビア 『西遊記』を飛ばし読みする 『西遊記』ができるまで 玄奘三蔵の大旅行 『大唐西域記』(だいとうさいいきき) 『大唐大慈恩寺三蔵法師伝』(だいとうだいじおんじさんぞうほうしでん) 西天取経を描いた図像資料 『大唐三蔵取経詩話』(だいとうさんぞうしゆきようしわ)――物語られる三蔵法師 『取経詩話』はどんなおはなしか 『大唐三蔵取経詩話』のなかの『西遊記』 モンゴル時代の『西遊記』 明代『西遊記』の完成――世徳堂本と李卓吾(りたくご)本 全ページ挿し絵入りの短い『西遊記』 清代のすっきりした『西遊記』 朱八戒から猪八戒へ きまぐれ皇帝のブタ肉抜きメニュー 改姓への力学 海を渡る三蔵たち 通俗小説の作者 『西遊記』はだれが書いたのか こころもとない呉承恩作者説 Ⅱ 妖怪たちのカーニヴァル 『西遊記』はどう読まれてきたか 『西遊記』はどうして進む? 三蔵の肉が食いたい!――妖怪たちの証言 食材としての三蔵法師 妖怪たちのレシピ――三蔵法師の料理法 食いしん坊はだれ? 食か色か 人の肉を食らうこと 腹がへっては…… 宴会が大好き 饒舌と羅列のエネルギー カギは八戒にあり? 食ったら出す――世界は〈うんこ〉であふれている 巨人たちと『西遊記』 サンチョ・パンサと猪八戒 聖者を引きずりおろす 人は見た目がだいじ? おそまつな顔をめぐる議論 Ⅲ ゆれる『西遊記』・ふくらむ『西遊記』 神怪小説の隆盛 神怪小説の筆を執る文人たち 『封神演義』(ほうしんえんぎ)の誕生 阿呆船(あほうぶね)、地獄へ――『西洋記』 『西遊記』の続書の世界 清末の『西遊記』続書 アニメやら絵本やら 社会主義的『西遊記』論 『孫悟空、三たび白骨精を打つ』を学習せよ 連環画(れんかんが)の『西遊記』 文化大革命と〈妖怪〉退治 童恩正『西遊新記』――〈文革〉から〈六四〉へ 八戒故郷の伝説 英語圏における『西遊記』 三蔵の表象 弟子たちも色いろ ひとつの怪物論――サイのテーマ ゾウを想え! 『西遊記』はどのようにして終わるか 八戒いじめのテーマ? 『西遊記』よ、どこへ行く? 注 参考文献 あとがき
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