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金朝道家道教の諸相
上製
山田俊
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出版社:汲古書院 |
出版年:2022年02月 |
コード: 768p ISBN/ISSN 9784762967047 |
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石刻資料・地方志を用いて文献資料の不足を補い、金朝道教の未開拓の領域を解明する。
【総序より】(抜粋)
本著は、十二〜十三世紀の間、中国北方を統治した女真族国家金朝の領域内に於ける道家道教の諸相を考察の対象とするものである。女真金朝を対象とするとは言うものの、女真族の思想・宗教を考察するものではなく、金朝が統治していた時代・地域に於ける思想・宗教を「中国」思想史・宗教史の一環として検討するものである。
本著では、第一篇で撰者が金人と特定出来る文献資料の注釈等の分析を行い、その結果を道家道教思想史の上に位置付ける。金朝の道家道教の諸相を窺おうとするのであれば、先ずは何を措いても注釈の類の検討が必要であろう。そして、第二篇では地方志の記述や石刻資料等を文献資料と突き合わせることで思想史的解釈を試みる。
この両篇に亙る作業で、金朝道家道教の歴史性と地域性の両面の分析を試みるつもりである。
目次:
総序 金朝道家道教研究の総括と再考
第一篇 注釈資料から見る金朝道家道教
第一章 『道德經』『陰符經』注釈総論
第二章 時雍『道德眞經全解』の思想に就いて
第三章 金朝『道德經』注釈資料としての李霖『道德眞經取善集』に就いて
第四章 李霖『道德眞經取善集』の思想に就いて
第五章 寇才質『道德眞經四子古道集解』に就いて
第六章 唐淳『黃帝陰符經注』の思想と道教思想史上の位置に就いて
結語〔王重陽と『陰符經』・馬丹陽と『陰符經』〕
第七章 劉處玄思想再考──『黃帝陰符經注』を中心に──
第八章 侯善淵の思想に就いて
第九章 趙秉文『道德眞經集解』に就いて
【補論 一】金朝道教「眞元派」再考
【補論 二】『淵源道妙洞眞繼篇』の文献問題とその内容に就いて
【補論 三】李畋『道德眞經疏』小考
第一篇 総括
第二篇 金朝道家道教と地域問題
第一章 金朝道教地方志・石刻資料と文献資料概観
第二章 『太上玉華洞章拔亡度世昇仙妙經』と六十一巻本『度人經』──金朝皇統年間山西地区の一事例──
第三章 喬扆「重立泰寧宮碑」・「太清觀記」に就いて
第四章 張萬公「太虛觀碑」に就いて
第五章 明昌二年碑文「太上玄靈北斗本命延生經」に就いて
【附】「明昌二年「太上玄靈北斗本命延生經(碑文)」校本」
第六章 『元始天尊説生天得道經』與「佛道圖文碑」「霍習墓幢」──宋金元三朝道教的歴史性與地域性的問題──
第七章 『凝陽董眞人遇仙記』に就いて
【補論 四】「元陽子」小考
結語──『陰符經頌』の撰者「元陽子」
【補論 五】「草衣子」小考
第二篇 総括
あとがき/人名索引/文献索引
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