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詳細情報
清末思想研究 東西文明が交錯する思想空間 上製
川尻文彦
出版社:汲古書院
出版年:2022年01月
コード:   496p   ISBN/ISSN 9784762966972
 
価格 13,200円
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清末の知識人は複数の「文明」から自らの思想資源を探っていったと考察する画期的論考なる

目次:
序章
一 「洋務・変法・革命」の語り
二 西洋文明との対峙
三 シンクレティズム
四 西洋文明の優位性と明治日本の「東学」
五 言語横断的実践
六 グローバル・ヒストリー――「空間」論的転回
七 「思想連鎖」をめぐる対話
八 清末中国の「思想空間」
九 本書の構成

第一部 東西文明への視角
第一章 「中体西用」論と「学戦」――張之洞『勧学篇』の周辺
 一 「中体西用」論者としての張之洞像
 二 「中学為体、西学為用」のスローガンの流行
 三 「学戦」の時代――教育救国論の成立と盛行
 四 厳復「中体西用」論批判の歴史的背景
第二章 辜鴻銘と「道徳」の課題――東西文明を俯瞰する視座
 一 多様な辜鴻銘像
 二 極東問題と「道徳」
 三 中国古典の英訳
 四 『中国牛津運動故事』――張之洞の幕僚として
 五 「道徳」の内実
 六 日本訪問
第三章 近代中国における「文明」――明治日本の学術との関連で
 一 civilizationと「教化」
 二 明治日本の「文明」論
 三 華夷の弁別
 四 「文明」と「公理」
 五 学術思想のなかの文明
 六 「文明」への批判
 七 世界五大文明
 八 文明の起源
第一部のまとめ

第二部 東西の学知の連鎖
第四章 清末中国におけるルソー『社会契約論』
 一 ルソー『社会契約論』と中江兆民 
 二 『社会契約論』の翻訳史――馬君武訳『民約論』ほか
 三 ルソーと西洋思想家群
 四 ルソー『民約論』解読
第五章 梁啓超の政治学――明治日本の国家学とブルンチュリを中心に
 一 『清議報』の伯倫知理「国家論」(一八九九年)
 二 『訳書彙編』によるブルンチュリの紹介(一九〇〇年)
 三 在野知識人のブルンチュリ理解
 四 梁啓超における政治学の系譜
 五 『新民叢報』の「政治学大家伯倫知理之学説」(一九〇三年)
 六 梁啓超の「開明専制論」(一九〇六年)
第六章 梁啓超と徳富蘇峰――馮自由「日人徳富蘇峰与梁啓超」と梁啓超の「盗用」をめぐって
 一 梁啓超の「盗用」
 二 多作な徳富蘇峰
 三 『大陸報』による「盗作」批判
 四 『革命逸史』と馮自由
 五 徳富蘇峰か福澤諭吉か
第七章 近代中国における「哲学」――蔡元培の「哲学」を中心に
 一 康有為『日本書目志』
 二 蔡元培の「東学」
 三 一九〇三年の「哲学」熱
 四 中国哲学史の叙述
 五 五十年来中国之哲学
第二部のまとめ

第三部 自由への懐疑と模索
第八章 清末の「自由」
 一 なぜ「近代」中国の「自由」か
 二 幕末・明治日本における「自由」
 三 初期の英華字典における訳語
 四 福澤諭吉の「自由」と「自由」の論じられ方
 五 「自由」と「自主」
 六 厳復による「自由」の訳語の確定
 七 「里勃而特」(liberty)をめぐる論争
 八 梁啓超と「自由」
 九 在日留学生の雑誌による日本の「自由」学説の紹介
 十 『群己権界論』翻訳後の厳復と「自由」
第九章 自由と功利――梁啓超の功利主義理解を導きに
 一 utilitarianismとは何か
 二 西洋思想の「百科全書」
 三 ベンサムとの出会い
 四 楽利主義
 五 定まらないベンサム像
 六 「功利主義」への批判
第三部のまとめ

第四部 共和革命を目指して
第十章 ある「革命」論――留日学生界の動向
 一 孫文神話
 二 「革命軍」の興り
 三 「革命」観の分岐
 四 「中等社会」の提唱
 五 「奴隷」から「国民」へ
第十一章 宮崎滔天『三十三年の夢』と章士釗『孫逸仙』――孫文と共和主義
 一 孫文と宮崎滔天の出会い
 二 共和主義の立場
 三 孫文伝としての『孫逸仙』
第十二章 近代中国におけるデモクラシーの運命――「民主」と「共和」
 一 新文化運動での「徳先生」
 二 デモクラシーの訳語の混乱
 三 「民主」と「民権」
 四 「民権」をめぐる争論
 五 『亜東時報』での提言
 六 「民主共和国」の模索
第四部のまとめ

終章

参考文献一覧
あとがき
人名索引
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