レオン・ド・ロニーと19世紀欧州東洋学 旧蔵漢籍の目録と研究
/二松学舎大学東アジア学術総合研究所日本漢学研究センター 日本漢学研究叢刊 1
上製
町泉寿郎 編
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出版社:汲古書院 |
出版年:2021年03月 |
コード: 422p ISBN/ISSN 9784762966774 |
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日本とは大きく異なる蔵書構成――その特徴と東洋学の系譜
レオン・ド・ロニー(1837-1914)は、日本学・中国学の研究で知られる19世紀後半の東洋学者である。スタニスラス・ジュリアン(1797-1873)とアントワヌ・バザン(1799-1863)から中国学を学び、後に独学で日本語を学んだ。1862年に文久遣欧使節がフランスを訪れた際に通訳を務め、福沢諭吉・栗本鋤雲・福地源一郎などと親交があった。このレオン・ド・ロニーの旧蔵書が現在フランスのリール市立図書館に所蔵され、漢籍は510点強を数える。それらにはスタニスラス・ジュリアンやその師ジャン=ピエール・アベル=レミュザ(1788-1832)から継承されたものも含まれ、またそれぞれの書入れも散見され、貴重な資料群となっている。本書はこのレオン・ド・ロニー旧蔵漢籍全体の目録(欧文・和文2種)と、それに関連する論考6篇を収録する。この目録によって、日本人のコレクションとは蔵書の傾向が大きく異なること、日本には伝来していない漢籍が多数あること、などが確認され、同じ漢籍であっても日本に伝来したのとは版元が異なることも判明した。本書は漢籍研究に新たなる視点を提供するものである。
目次: 「日本漢学研究叢刊」発刊の辞(町泉寿郎) フランス日本学とレオン・ド・ロニー――その日本学専門家としての貢献(Willy F.Vande Walle) レオン・ド・ロニー旧蔵資料からみる19世紀日本(町泉寿郎) 近代ヨーロッパと中国学――レオン・ド・ロニーの漢籍コレクションを通して――(牧角悦子) レオン・ド・ロニー旧蔵漢籍の書入れについて(田中正樹) イエズス会士によるヨーロッパへの『孟子』紹介と翻訳の実情(井川義次) レオン・ド・ロニー旧蔵漢籍とその周辺(清水信子) レオン・ド・ロニー関連年表 Le catalogue du fonds chinois de la bibliotheque de Leon de Rosny(Nobuko shimizu et Mathias Vigouroux) Index/索引 分類別漢籍数 リール市立図書館所蔵レオン・ド・ロニー旧蔵漢籍目録(清水信子) 著者紹介 あとがき
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