中国・本の情報館~東方書店~
サイト内検索
カートを見る
ログイン ヘルプ お問い合わせ
トップページ 輸入書 国内書 輸入雑誌  
本を探す 検索   ≫詳細検索
詳細情報
明代における詞の受容 文字の文學と音の文藝 上製
藤田優子 著
出版社:汲古書院
出版年:2020年03月
コード:   328p   ISBN/ISSN 9784762966637
 
価格 8,800円
  <東京店在庫有り>
東京店に在庫がございます。少部数のものもございますので、ご来店の場合は直接お問合せください。
 
カートに入れる
三部の検討を通して、文字で読む文学としての詞、さらには旋律にのせて歌われる文芸としての詞に迫り、明代後期におけるその展開を一端なりとも明らかにすることを試みる。

目次
序(小松謙)
序章
第一部 讀まれる詞と歌われる詞
第一章 問題の所在
 第一節 詞の形式と特徴
 第二節 北宋期以降の詞
 第三節 本書における問題意識
第二章 詞の歌唱をめぐる記錄の檢討
 第一節 雅俗という問題
 第二節 「歌唱の衰頽」として語られる現象
 (1)理論の高度化
 (2)詞作の方法
 (3)歌辭の難解さ
 第三節 民閒で繼續された歌唱
 第四節 明代後期における「詞」

第二部 明代詞籍刊行の社會的背景
第一章 『花草新編』小考――分調本『草堂詩餘』の影響と『花草稡編』への繼承――
 第一節 『花草新編』槪要
 第二節 『花草稡編』との關係――序文の類似から――
 第三節 成立時期異説
 第四節 分調本『草堂詩餘』の影響――周邦彦詞の來源から――
 (1)『草堂詩餘』の二系統
 (2)『花草新編』の依據した『草堂詩餘』の系統
 (3)分類本系統『草堂詩餘』未收作品について
 (4)陳注『片玉集』の利用
 第五節 『花草稡編』への繼承――柳永詞の詞題から――
第二章 『花草新編』に見る分調編次詞選集の意義――成立の背景と讀者の要求――
 第一節 詞選集の使途と編次樣式
 第二節 分調編次詞選集誕生の前夜
 第三節 詞譜としての分調編次詞選集
第三章 『花草稡編』における白話小説の利用――明代詞籍の刊行を可能にしたもの――
 第一節 『花草稡編』槪要
 第二節 『警世通言』第十四《一窟鬼癩道人除怪》
 第三節 『古今小説』第二十四《楊思温燕山逢故人》
 第四節 『花草稡編』と明代後期の社會狀況

第三部 歌われる文學としての詞
第一章 南北藝能と詞――北宋藝能構成要素の繼受――
 第一節 套數の發生
 第二節 唱賺から諸宮調、北曲へ
 第三節 唱賺と諸宮調、南北曲の狹閒
第二章 詞と南北曲の音樂的連續性――藝能を介した歌辭文藝閒の交流――
 第一節 異種歌辭文藝閒の媒介――「風入松」
 第二節 崑曲で歌われる詞の歌辭――「浪淘沙」
 第三節 理論と實演の乖離――「點絳唇」
第三章 「眞詩」への希求――呉江派による歌辭の改作をめぐって――
 第一節 時代背景と改作の樣相
 第二節 改作の基本目的と呉江派の例
 第三節 歌唱という行爲の新たな意義

附考 明代後期における南北・詞曲の交差と分岐
 第一節 北方の趣「蒜酪」
 第二節 詞と曲の境界
 (1)詞と白話
 (2)詞とパロディ
 第三節 南戲・南曲と雜劇・北曲
 第四節 白話小説と「蒜酪」

終章
おわりに
初出一覧
索引
中国・本の情報館~東方書店 東方書店トップページへ
会社案内 - ご注文の方法 - ユーザ規約 - 個人情報について - 著作権について