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万葉集と東アジア世界 上 上製
川勝守
出版社:汲古書院
出版年:2020年04月
コード:   532p   ISBN/ISSN 9784762966538
 
価格 6,600円
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本書はわが国の最初の国書・国民文学と言われる『万葉集』を国語・国文学また比較文学などの面での膨大な研究の上に、あえて「屋上屋を重ねる」愚を犯して「万葉集と東アジア世界」を論じようとするものである。ただ、私の「万葉集と東アジア世界」論はこのテーマから窺える、万葉集は万葉仮名を使って日本語の固有な表記を行っても、所詮は中国文化の傘の中でのできごとであり、また、中国古典文学の『文選』の焼き直しに過ぎないなどなど、万葉集への中国文化の影響を数えあげると言った著作では断じてない。万葉歌人たちがいかなる環境で歌を詠んだか、その環境を当時、天平時代とその直近の時代に即して東アジアの国際的環境との関連で広く捉えてみたい。この場合、環境を東アジア環境とした場合、当該時期の中国、朝鮮諸国との外交関係だけではなく、中国王朝の政治文化、当時の用語で言えば律令制度とのからみも考察視点の一になる。

目次:
はじめに/凡例

第一章 日本古代国家の成立と東アジア世界─万葉集巻一について─
第二章 飛鳥藤原期の政治変動と士婚及び葬送儀礼─万葉集巻二の相聞・挽歌について─
 第一節 相聞歌について
 第二節 挽歌について
第三章 律令文武官人の任務と作歌活動 ─万葉集巻三の雑歌・譬喩歌・挽歌について─
 第一節 雑歌について
 第二節 譬喩歌について
 第三節 挽歌について
第四章 日本型相聞歌と律令文武官人の作歌活動 ─万葉集巻四の相聞歌について─
 第一節 初期の天皇御製歌
 第二節 額田王から柿本人麿・志貴皇子の時代
 第三節 大伴安麿・旅人・坂上郞女の時代
 第四節 大伴家持と坂上郞女・大嬢母子の時代
第五章 遠の朝廷大宰府・九州官人の作歌と東アジア世界
 第一節 大宰帥大伴旅人と筑前国司山上憶良
 第二節 筑前国司山上憶良の作歌とその地方行政
第六章 奈良京朝廷官人の公務と作歌
 第一節 元正・聖武両天皇、養老七年(七二三)より神亀五年(七二八)諸離宮行幸随行歌人の歌─笠金村・車持千年・そして山部赤人─
 第二節 聖武天皇初期時代の中央朝廷官人と遠の朝廷九州官人の作歌活動─旅人・憶良・郎女等─
 第三節 聖武天皇天平時代中期の中央朝廷官人の作歌活動─郎女・家持等─
 第四節 天平時代後期聖武天皇の遷都と中央朝廷官人の作歌活動─内舎人家持等─
第七 万葉集における宮廷歌の古典とその分類
 第一節 雑歌について
 第二節 譬喩歌について
 第三節 挽歌について 羈旅の歌
第八章 万葉集における宮廷歌の古典とその分類
 第一節 春の雑歌について
 第二節 春の相聞歌について
 第三節 夏の雑歌について
 第四節 夏の相聞歌について
 第五節 秋の雑歌について
 第六節 秋の相聞歌について
 第七節 冬の雑歌について
 第八節 冬の相聞歌について
第九章 万葉集における宮廷歌の古典とその分類
 第一節 雑歌について
 第二節 相聞歌について
 第三節 挽歌について
 『万葉集と東アジア世界』上巻のあとがき
万葉集読み方用例
 [万葉集特別漢字・用語索引]
 [万葉仮名、二字以上語句索引]
 [短漢文語句索引]
索引
[件名事項索引]
[件名・動物索引]
[件名・植物索引]
[人名索引]
[地名索引]ほか
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