春秋時代の統治権研究
/汲古叢書156
上製
水野卓
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出版社:汲古書院 |
出版年:2020年03月 |
コード: 428p ISBN/ISSN 9784762960550 |
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春秋時代の統治権は何によって保証されていたのか?
目次: 序章 春秋史研究の現状と課題 第一節 中国古代史、特に先秦史のなかの春秋史の位置づけ 第二節 春秋史研究の学説史整理 第三節 本書の課題 第四節 本書の主要資料──『左伝』『繫年』──に対する学界の状況と本書の立場 第五節 本書の構成
第一部 伝世文献から見る春秋時代の統治権 第一章 春秋時代の君主──君主の殺害・出奔・捕虜の検討から── 第一節 君主殺害の加害者 第二節 君主殺害の現場 第三節 君主殺害時の盟と朝廟 第四節 君主の出奔と捕虜 第二章 春秋時代における統治権の変容──「器」の意味を中心として── 第一節 統治権と「器」 第二節 周の封建と「器」 第三節 「器」と天命の伝授 第三章 春秋時代の諸侯即位──『左伝』に見える「立」「即位」「葬」と新君誕生の認識との関係から── 第一節 『左伝』に見える「立」と「即位」 第二節 「即位」の意味 第三節 『左伝』に見える「葬」 第四節 『春秋』の「葬」 第四章 春秋時代の太子──晋の太子申生の事例を中心として── 第一節 太子の役割 第二節 太子と君主 第三節 太子の“地位” 第四節 太子と嫡子 第五節 太子と長子 第六節 太子と「立」 第五章 春秋時代における諸侯の身体──統治権との関わりから── 第一節 古代中国における「君身」 第二節 「君身」と周王朝 第三節 「君身」に対する認識の変化 第四節 「君身」と「父」 第六章 春秋時代の周王──その統治権と諸侯との関係に注目して── 第一節 諸侯への干渉 第二節 周王朝の内乱 第三節 二人の周王 第四節 周王と祖先
第二部 出土文献『繫年』の春秋時代の統治権研究への寄与と展望 第一章 『繫年』より見た春秋時代の新君即位 第一節 『繫年』の「立」 第二節 『繫年』の「即位」 第三節 新君誕生における前君 第四節 『繫年』の「即世」 第二章 『繫年』より見た周の東遷──王位継承の視点から── 第一節 伝世文献が伝える王位の継承 第二節 『繫年』が描く東遷期 第三節 京師という場の性格 第三章 『繫年』が記す東遷期の年代 第一節 『繫年』記載の年代 第二節 『繫年』の「周」 第三節 「立二十又一年」の解釈 第四節 西暦との対応 第四章 『繫年』の資料的性格──歴史資料としての特徴の一端を探る── 第一節 『繫年』の君主殺害と太子 第二節 『繫年』の君主称謂 第三節 『繫年』の編纂目的 第四節 『繫年』の原資料 第五節 『繫年』と『左伝』
終章 春秋期における統治権の特色と展開 第一節 春秋時代の統治権 第二節 前後の時代とのつながり 第三節 春秋史の資料としての『左伝』と『繫年』 第四節 先秦史研究における本書の位置づけ
引用・参考文献一覧 あとがき 索引 英文目次
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