日中比較思想序論 「名」と「言」
/汲古選書73
上製
王小林
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出版社:汲古書院 |
出版年:2016年03月 |
コード: 304p ISBN/ISSN 9784762950735 |
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言葉の「言」という文字は、しばしば「事」とも表記され、言葉と物事を同一視する考えが、古代日本人の思想的特徴をなしていたことを示している。(略)逆に、具体的な物事を超えた形而上学的な観念や政治的なからくり――「名」をあまり重んじないことをも意味しよう。実際、歴史的に見ても、中国の場合、古代から存在に即して本質を見る「言」「事」一致の日本と違って、「名」の世界をたっとぶ傾向が強く認められる。このような違いは、(略)、倫理観、自然観、政治意識まで、日中の文化に多くの相違をもたらしたのではないか。(まえがきより)
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