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河西魏晋・〈五胡〉墓出土図像資料(塼画・壁画)目録
関尾史郎 編
出版社:汲古書院
出版年:2019年11月
コード:   204p   ISBN/ISSN 9784762912283
 
価格 5,500円
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塼画(せんが)・壁画史料を歴史研究に活かす研究者待望の目録が出来ました!

甘粛省敦煌市の東郊に位置する仏爺廟(湾)の古墓(44FYM1001)から塼画が見つかったのは、第二次世界大戦中の1944年のことであった。発掘調査を担当したのは向達が率いた西北科学考察団歴史考古組で、その一員だった夏鼐や閻文儒らによる報告が残されている(夏「敦煌考古漫記」(一)/閻「河西考古簡報」(上))。当該墓の墓主は伴出した鎮墓瓶の銘文から翟宗盈と判明したが、年代についても銘文の書蹟や内容などから魏晋・六朝時代と推定された(現在では、3世紀末以前の西晋時代とされている)。これが河西地域の古墓からの塼画の初出例である。

それから四分の三世紀を経た現在までに、この地域では百座前後の古墓から塼画や壁画が出土し(関尾「甘粛出土、魏晋時代画像磚および画像磚墓の基礎的整理」/「画像磚の出土墓をめぐって」)、その研究も中国では活況を呈するようになった。また俄軍他主編『甘粛出土魏晋唐墓壁画』全3冊のような、塼画・壁画の写真を収録した大型図録本も刊行された。しかし塼画については、それぞれが墓中のどこに配されていたのか、という問題になると、わからないことも少なくない。それどころか、出土墓に関する情報がほとんど提供されていないもの(すなわち出土墓不明塼画)さえ一点や二点にとどまらないのである。塼に描かれた、または刻された画像を美術作品として鑑賞するのであれば、それでもかまわないのかもしれないが、歴史研究に資料として利活用する場合には、これは大きな障壁になってしまう。国内では、塼画・壁画やそれが出土した古墓(群)の研究が停滞している一因もここにあるのではないだろうか。

このような現状を少しでも打開したいという思いもあり、本書では、市県ごとに塼画・壁画が出土した河西地域の古墓(群)について解説篇で概述した上で、目録篇では墓ごとに出土した塼画や壁画を一覧できるようにした*。この地域で墓に塼画・壁画が用いられるようになったのは後漢時代までさかのぼり、以後、このような墓の築造は唐代に至るまで断続的に続けられ、技法にも変化が見られるが、本書が対象としたのは、魏晋・〈五胡十六国〉(以下、表題も含め〈五胡〉)時代に築造された墓とそこから出土した塼画・壁画に限定されている(一部に後漢時代までさかのぼる可能性があるものを含む)。
これはひとえに編者の関心の所在と力量に由来しており、それ以外ではない。

*このうち、嘉峪関の新城、同・牌坊梁、酒泉の高閘溝、同・西溝の各古墓群出土の塼画については、すでに「河西魏晋墓出土磚画一覧」と題して、『西北出土文献研究』第10号、2012年と、同第11号、2013年に一覧を分けて公表した。本書への収録にあたり、データを大幅に補ったので、以後は本書を定本としたい。【「はしがき」より】

目次:
はしがき
凡例
附 用語について
文献一覧と略号
解説篇
目録篇
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