本書は著名な古代史研究者である著者が、「史記」「漢書」など正史を題材として、古籍版本鑑定の問題について縦横に論じる。『国家図書館宋元善本図録』の「史部」に収録された書影から出発し、正史の版本の鑑定に見られる従来の説の誤り、その錯誤を導いた原因や注意点などを解説し、歴史文献学や版本目録学に関する著者の豊富な知識を駆使しつつ、書中に配された多くの書影を用いて、中国古籍についての基礎知識を広く一般読者に提供する。古籍整理や古籍図録の作成にも有用な内容となっている。
目录 自序 由所谓“蜀大字本《史记》”谈到中国版刻史研究 怎样编一部好书影 再谈所谓“蜀大字本《史记》” 变戏法的帽子赶着戴——还是谈谈《史记》的版本 颜师古注的《汉书》叫什么名 是艺林佳话还是学林笑话 比传说中的景祐本更早的《汉书》 高眼看《高纪》 “帝纪”怎么就成了第一? 著述何以名“注补” 书影重重怎么就见不到书名 御撰正史 莫名法义的《晋书音义》 新撰故国史 眉山东坡肉与“眉山七史”
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