|
抗日戦時期、中日間の流通貨幣をめぐる主導権争いは、戦争の一局面を示すものであった。国民政府が法幣の維持に努めたのに対し、日本軍は華北・華中で日本円を基軸とする「日本円経済圏」の浸透・拡大を図り、占領地域では軍票の使用も強制した。日本軍政当局による植民地金融体系は、日系貨幣に基づく「開発」によって淪陥区内の資源と物資を収奪し、「戦争により戦争を養う」ことを企図していた。他方、中国に設立された日本の国策会社は、日本当局の庇護下で拡大を続けた反面、一元的な生産を強いられ経営活力を奪われていった。本書は豊富な史料を用いて、戦時中に日本が貨幣という道具を用い、占領地域で日本円統制を行った過程とその影響について考察する。
目录
导论
一、中国学界既有成果概述
二、日本学界相关研究概述
三、既有研究的价值、问题与启示
第一章 战时日圆金融圈的确立、扩张与解体
一、东北币制本位问题与日圆金融圈的初步确立
二、“冀东券”“蒙疆券”与日圆金融圈向华北的扩张
三、“联银券”的流通与战时日本对华北的金融统制
四、军票工作与日本对华中华南的金融渗透
五、日本对华中伪币“华兴券”“中储券”的利用
六、东南亚货币工作与日圆金融圈的解体
第二章 日本对华北的货币战——基于区域与微观视野的再考察
一、作为货币武器的“联银券”
二、察冀沦陷区内的货币战
三、山西沦陷区内的货币战
四、山东沦陷区内的货币战
五、河南沦陷区内的货币战
六、与华中交界地带的货币战
七、中共边区对货币战的应对
第三章 华北国策会社集团与日本对华北货币政策
一、华北国策会社集团的形成
二、“联银券”的第一次危机与日本军政当局的应对
三、“联银券”的第二次危机与日本军政当局的应对
四、华北国策会社集团与当地银行的债务关系
第四章 华中国策会社集团与日本对华中货币政策
一、华中国策会社集团的形成
二、法币需给调节基金的设立与运作
三、日本军政当局对华中国策会社集团的指令
四、国策会社集团内部货币使用情况
第五章 上海日商纱厂集团与日本在华中的军票工作
一、上海日商纱厂集团与军票工作的结合
二、“伊资金”的启动
三、“K资金”的设立
四、“C资金”的出台
五、日军“军票经济圈”的推行与曰商纱厂集团的困境
第六章 日本在华企业对战时日本对华货币政策的因应——以企业为视角的考察
一、“联银券”经济体系下华北日企的因应
二、“法币一军票一‘中储券”’经济体系下华中日企的因应
结语
附录
参考文献
名词索引
|
