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平安朝漢文学鉤沈 /研究叢書 上製
三木雅博
出版社:和泉書院
出版年:2018年01月
コード:   458p   ISBN/ISSN 9784757608580
 
価格 12,650円
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日本の漢文学は、中国の古典文学と同じように漢字・漢文を用い、中国の文学を意識しながら、日本人が作り上げた文学である。中でも平安時代の漢文学は、『詩経』から始まり『文選』を経て、さらに『白氏文集』を含む中・晩唐に到る幅広い中国文学を吸収した上で、中国の文学作品と渡りあえる作品を生み出しており、日本漢文学史上の最初の画期と言ってよい。しかも平安時代には、仮名による表記が普及し、仮名で書かれた日本語による和歌や物語などの文学も高度に発達を遂げ、漢文学と仮名文学とが互いに影響しながら並行して行われるようになっていた。本書はこのように複雑な状況の下で作成された平安時代の漢文学が持つ面白さを様々な視点から追究し、それらを〈平安朝漢文学と白詩圏の文学〉〈平安朝漢文学と中・晩唐文学〉〈詩と歌の交感〉〈菅原道真の文学活動〉〈幼学の世界と平安朝漢文学〉の五つの主題の下に収めたものである。

目次:

Ⅰ 平安朝漢文学と白詩圏の文学
 1 紀長谷雄の「山家秋歌」をめぐって――白詩享受の一端――
 2 嶋田忠臣と白詩
 3 平安朝文人と『白氏文集』――どう向きあい、どう用いたか――
 4 平安朝における「劉白唱和集解」の享受をめぐって――文人たちの作品と『仲文章』――
Ⅱ 平安朝漢文学と中・晩唐文学
 1 中国晩唐期の唐代詩受容と平安中期の佳句選――顧陶撰『唐詩類選』と『千載佳句』『和漢朗詠集』――
 2 菅原道真の「端午日賦艾人」詩と唐人陳章の「艾人賦」――平安朝における唐代律賦受容の一端――
Ⅲ 詩と歌の交感
 1 『文華秀麗集』『経国集』の「雑詠」部についての覚書――その位置づけと作品の配列をめぐって――
 2 嶋田忠臣と在原業平――漢詩が和歌を意識し始めた頃――
 3 漢詩文と『古今集』――万葉から古今に至る〈香〉の世界の展開と漢詩文――
 4 〈香〉と視覚――『古今集』前夜における詩と歌の交感――
Ⅳ 菅原道真の文学活動
 1 『菅家文草』――その成立・伝来など――
 2 「行春詞」札記――讃岐守菅原道真の国内巡視――
 3 菅原道真「讃州客中詩」の形成と「詩人無用」論
 4 「舟行五事」札記
Ⅴ 幼学の世界と平安朝漢文学
 1 下層官吏層の〈学文〉と文学活動――その実態と展開について――
 2 『仲文章』に関する二・三の考察――『和漢朗詠註抄』所引『代讃章』佚文との関連から――
 3 教訓書『仲文章』の世界――平安朝漢学の底流――
 4 『童子教』の成立と『三教指帰』
 5 『口遊』所引の中国の占雨誦句と大江匡衡の賀雨詩序の「東方朔之前言」

索引
 事項索引
 書名索引《中国・日本》
 作品名索引《中国・日本》
 和歌索引
 人名索引《中国・日本》
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