現代モンゴルの牧畜経済 なぜ遊牧は持続しているのか
上製
辛嶋博善
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出版社:明石書店 |
出版年:2022年03月 |
コード: 192p ISBN/ISSN 9784750353968 |
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本書はモンゴル国の牧畜社会を対象に、文化人類学的視点からその動態を調査、分析した。牧畜が遅れた生業と認識され、定住化は牧畜の衰退と受け取られていることに疑問を挙げ、堅実なフィールドワークと調査データに基づき牧畜の持続の答えの一つを提示した。
目次: はじめに
第1章 モンゴルにおける都市化と遊牧 1 問題の所在 2 本書の目的 3 調査の方法:ある牧畜世帯との出会い 4 調査地概要
第Ⅰ部 遊牧の一年――キャンプの移動・家畜飼育・担い手 第2章 冬営地 1 冬営地への移動と集団の分裂 2 ヒツジ・ヤギ群の分割 3 冬営地における放牧 4 家畜の屠畜と肉の貯蔵 第3章 春営地 1 春営地への移動 2 出産に伴うヒツジ・ヤギ群の分割とその管理 3 カシミヤの採毛 第4章 夏営地 1 夏営地への移動 2 2つ目の夏営地への移動 3 3つ目の夏営地への移動 4 馬乳酒づくりのための搾乳 5 ヒツジの毛刈り 6 干草の準備 第5章 秋営地 1 秋営地への移動 2 ウシの搾乳と口枷 3 ヒツジ、ヤギの去勢と種付け
第Ⅱ部 変わりつつある遊牧 第6章 生産物の流通とその変化 1 生産物の売買と市場 2 肉を売りに行く道のりとその経験 3 新たな取引場所としての草原 4 道路の整備と流通のさらなる変化 第7章 担い手の集団の変化――都市への移住、牧夫の独立、広域的な協業 1 都市への移住と家畜の管理 2 成人する少年牧夫 3 集団内における軋轢 4 居住単位の極小化 5 少年牧夫たちの結婚と広域的協業集団の出現 第8章 牧畜が維持されるメカニズム
おわりに 参考文献 索引
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