本書は、上古漢語における指示代名詞の変化についてまとめた研究書。指示代名詞は実詞と虚詞の中間にあたる品詞で、単独では意味を持たず、また変化しやすい特徴がある。上古漢語には20ちかくの指示代名詞があり、使用頻度の高いものの多くが、接続詞、関係詞、文末語気詞、話題標識（マーカー）、「定指」代名詞、構造助詞、三人称代名詞などへと文法上の変化を生じた。なかでも、文末語気詞と話題標識（マーカー）への変化は中国語特有の変化である。著者は、多種多様な変化プロセスを持つ上古漢語の指示代名詞について、共通する特徴や制約要因、文中での位置に起因する変化の特徴など様々な視点から検討を加えている。
目录
第一章 绪论
1.1 指示代词的界定与辨析
1.2 相关研究概况
1.3 理论方法
1.4 主要内容及语料来源
第二章 指示代词语法化为连词
2.1 “斯”语法化为连词
2.2 “夫”语法化为连词
2.3 “然”语法化为连词
2.4 对指示代词语法化为连词过程的考察
2.5 小结
第三章 从指示代词到连词构词语素
3.1 “是以”和“因此”的语法化和词汇化
3.2 “不然”的语法化和词汇化
3.3 “然而”的语法化和词汇化
3.4 “与其”的语法化和词汇化
3.5 指示代词和其他词凝固成连词的总体考察
3.6 小结
第四章 指示代词语法化为句末语气词
4.1 “焉”语法化为句末语气词
4.2 “尔”语法化为句末语气词
4.3 从句末成分到语气词
4.4 小结
第五章 指示代词语法化为系词
5.1 系词“是”的来源
5.2 指示代词“是”“此”的对比
5.3 “是”如何演变为系词？
5.4 从跨语言视角看指示代词语法化为系词
5.5 小结
第六章 做定语的指示代词的语法化
6.1 指示代词“夫”的语法化
6.2 指示代词“其”的演变
6.3 做定语的指示代词语法化的总体考察
6.4 小结
第七章 上古指示代词的特征与语法化特点
7.1 句法特征
7.2 语义特征
7.3 语用功能
7.4 小结
第八章 指示代词的语法化与上古汉语指示代词体系
8.1 上古汉语指示代词的发展
8.2 语法化对上古汉语指示代词体系的影响
8.3 上古汉语指示代词体系的新构想
8.4 小结
结语
参考文献
后记
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