西暦1605年、イタリアのイエズス会宣教師マテオ・リッチが北京で開封出身のユダヤ人・艾田に偶然出会ったことを契機として、西洋キリスト教世界は、中国内陸部の開封市にユダヤ人コミュニティーが残っている事実を初めて知った。本書は宣教師文献の形成と流布を系統的に整理考察し、中国ユダヤ人コミュニティーの歴史的変遷(17世紀-20世紀前半)を明らかにする。また、宣教師の活動における宗教的、文化的要因を分析し、宣教師による調査が中国ユダヤ人コミュニティーに与えた影響を論述する。 目錄 目次 緒論 壹 耶穌會傳教士文獻的形成和流傳 一 利瑪竇與中國猶太人 二 利瑪竇之後耶穌會士的訪問記述 三 駱保祿、孟正氣和宋君榮的訪問記述 貳 新教傳教士文獻的形成和流傳 一 倫敦猶太人布道會的調查 二 丁韙良等的個人探訪 三 懷履光與他的《中國猶太人》 參 基督教傳教士文獻中的中國猶太社團 一 中國猶太社團的來歷、人口變遷和人種體貌特徵 二 中國猶太社團的經濟社會狀況 三 中國猶太社團的會堂、經書及宗教習俗 四 中國猶太人與漢族和穆斯林的關係 五 中國猶太社團的衰落 結語 參考文獻
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