李賀詩論
/早稲田大学エウプラクシス叢書38
上製
小田健太
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出版社:早稲田大学出版部 |
出版年:2023年03月 |
コード: 266p ISBN/ISSN 9784657238023 |
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中国唐代の「鬼才」、詩人・李賀の表現者としての有り様を浮かび上がらせる。李賀の詩における詩語や詩句、およびモチーフに焦点を絞り、表現上の試行の独自性を、複層的な観点から明らかにする。李白・杜甫・韓愈・白居易といった詩人たちによる類型表現との比較を通して、それぞれの表現を通時的・共時的に読み深める。李賀は、どのように先行する表現を受容したのか、あるいはそれと対峙したのか。そして、李賀はいかにして表現者としての自己を自律的に語っていたのかを探る。
目次: 上 篇 表現における試行 第一章 既成の詩語の独自的使用――「落照」と「飛蛾」を例として 第二章 「花作骨」の批評効果とその淵源 第三章 閉塞感の表象――「酒闌感覚中区窄」の句をめぐって 第四章 「雁門太守行」の初二句について 第五章 詩的素材の自在性――「碧血」の系譜を例として
下 篇 自己表象論 第六章 疾病表現について――自他の間を取り持つ媒介 第七章 年齢表現について――屈折と疎外の自己表象 第八章 自称表現について――表現者としての自己をめぐって 第九章 「感諷五首」論――自己認識の変容とその契機 第十章 他者としての李賀――黄景仁の李賀受容を手がかりとして
補論 杜甫の詩における樹影の表現について
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