国策に従い彼ら彼女らを満洲へ送り込んだ村の有力者は、それを知り自らも死を選んだ。 満蒙開拓団の日本人たちは1945年8月、ソ連侵攻により満洲(現・中国東北部)に置き去りにされ、集団自決した。 国策に従い彼ら彼女らを満洲へ送り込んだ村の有力者は、それを知り自らも死を選んだ。 時代に踊らされ、時代に流され、時代に殺された人々。時代は国そのものではなかったか――。 著者初の書き下ろしは、村の有力者が書き残した日記を手掛かりに、満蒙開拓の深層、時代と侵略の真相に迫る。 「満州事変90年」に当たる2021年の記念碑的ルポルタージュがここに誕生!!!きな臭い日中関係を再考するための糸口が本書に記されている。
目次: 第一章 沈黙の村 第二章 忘れられた少年たち 第三章 帰郷の果て 第四章 ふたつの祖国に生きる 第五章 幻の村
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