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古代東アジアの文字文化と社会
上製
角谷常子 編
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出版社:臨川書店 |
出版年:2019年04月 |
コード: 294p ISBN/ISSN 9784653043812 |
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日本の古代にはなぜ刻石文化が根付かなかったのか―― 文字はさまざまな媒体に記される。本書ではその中でも石を主たる対象と位置付け、地域や時代をこえた比較研究を試みる。なぜ文字を残すのか、記録媒体として石を選ぶ/選ばないことは何を意味するのか。古代社会において展開された文字文化を通して、当時の社会、人的結合関係を明らかにする。
目次: はじめに(角谷常子) 第Ⅰ部 石を選択する意味 石碑からみた日本古代社会(市大樹) 文字媒体とその機能――日本における石碑文化の継受をめぐって(渡辺晃宏) 後漢時代の刻石流行の背景(角谷常子) 石刻による宣示──漢代石刻と「場所」(藤田高夫) 6世紀河北農村の慈善活動と石柱建立――北斉標異郷義慈恵石柱再考(佐川英治) コラム 宇治橋断碑について(竹内亮)
第Ⅱ部 法を刻む意味 辺境に立つ公文書──四川昭覚県出土《光和四年石表》試探(籾山明) 集安高句麗碑から見た広開土王碑の立碑目的(李成市) 文字そのものの力――アテナイにおける法の有効性をめぐる一考察(栗原麻子) コラム 東京護国寺所在の安倍仲麻呂塚の碑(東野治之)
第Ⅲ部 公示と伝達 西晋五条詔書等の伝達・頒布をめぐって(伊藤敏雄) 『類聚三代格』にみえる「牓示」小考(寺崎保広)
特別寄稿 ギリシア聖法と基金を再考する――分類にむけて(ジャン=M・カーボン、E・ハリス) おわりに
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