考証 東京裁判 戦争と戦後を読み解く
/歴史文化ライブラリー476
宇田川幸大
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出版社:吉川弘文館 |
出版年:2018年10月 |
コード: 240p ISBN/ISSN 9784642058766 |
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帝国主義・レイシズム(人種差別)の発想と、今日の歴史認識問題につながる戦争観を再検証。不可視化された戦争被害の諸相に迫る。
第二次大戦後、連合国が日本の戦争責任を追及した「東京裁判」。膨大な被害を生んだ日本の戦争を、法廷はどのように裁いたのか。帝国主義・植民地主義・レイシズム(人種差別)といった発想と裁判審理との関わり、今日の歴史認識問題にもつながる戦争観を重視しつつ、膨大な史料を用いて裁判を再検証。不可視化された戦争被害の諸相に迫る。
目次: 近代日本の戦争と東京裁判―プロローグ 裁きへの道 日本の戦争と欧米諸国の怒り 戦争責任の追及と国際検察局の始動 尋問の諸相 重視された被害と軽視・無視された被害 「第二の戦争」―日本側の裁判対策 裁判対策の開始 交差する戦争観―陸軍・海軍・外務省の確執 弁護団の内部対立 進行する陸軍・海軍・外務省の裁判対策 法廷での攻防 始まった検察側の立証 検察側の立証と日本軍の残虐行為 弁護側の反証 審理と陸海軍 審理と外務官僚) 下された判決 判決書と日本の戦争、残虐行為 判決書と陸海軍、外務省 問われざる問題群と責任者 勝者と敗者の負の連関性 サンフランシスコ平和条約と戦後日本―エピローグ あとがき 参考文献
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