|
|
|
|
平安時代の日本外交と東アジア
上製
篠崎敦史
|
|
出版社:吉川弘文館 |
出版年:2023年11月 |
コード: 322p ISBN/ISSN 9784642046756 |
|
|
|
渤海・高麗との交流や渡海巡礼僧の動向からみた宋との関係を追究。日本朝廷の“外交”と背後の国際的環境に新たな視座を確立する。
近年見直しが進みつつある古代から中世移行期における日本と東アジア諸国との国際関係を考察。台頭する契丹の影がちらつく渤海・高麗との交流や、出入国管理体制と渡海巡礼僧の動向からみた宋との関係などを追究。10~12世紀の東アジアと日本朝廷との“外交” の歴史的意義と背後にある国際的環境に新たな視座を確立し、中世以降への展望を示す。
目次: 序章 研究の視角 第一部 東アジアの国際情勢と日本外交―契丹と日本の渤海・高麗関係 第一章 日本古代の外交と公使宴会儀礼―『大唐開元礼』との比較を中心に 第一節 日本の公使宴会儀礼の構造 第二節 唐の公使宴会儀礼の構造 第二章 東丹国使について―来朝理由を中心に 第一節 東丹国使の来朝 第二節 日本の対応 第三節 契丹と東丹 第四節 東丹国使の来朝理由と日本の問題認識 第三章 刀伊の襲来からみた日本と高麗の関係 第一節 刀伊の襲来における高麗の対応 第二節 石女らへの対応からみる高麗の対日外交 第三節 高麗国牒からみる高麗の対日外交 第四章 高麗王文宗の医師要請事件と日本 第一節 医師要請事件の経緯 第二節 礼賓省牒からみた高麗の対日外交姿勢 第三節 高麗の対外関係と医師要請事件 補論 高麗における医療の機能について 第一節 高麗における医療制度 第二節 高麗における医療の機能 第二部 東アジアの国際交流と日本外交―宋と日本の僧・朝廷 第一章 平安時代の渡海制と成尋の入宋―成尋“密航”説への疑問 第一節 渡海制の実施状況と成尋 第二節 成尋“密航”説への疑問 その一――“密航”史料の評価をめぐって 第三節 成尋“密航”説への疑問 その二――成尋関係史料との整合性 補論 平安時代における贈与慣行と『参天台五臺山記』―「志(志与)」の解釈をめぐって 第一節 平安時代における「志(志与)」の意味と用例 第二節 『参天台五臺山記』における「志(志与)」の意味と用例 第二章 十~十一世紀の日宋交渉と渡海僧 第一節 成尋以前の日中関係――907~1071年 第二節 成尋の入宋と二度の日宋交渉――1072~1082 第三節 日本の“朝貢”と宋の“回賜”――遣唐使と海商貿易の先例 第三章 平清盛の対宋外交の歴史的位置 第一節 成尋渡宋後の対外交渉と承安の対宋外交 第二節 “最後”の日宋交渉と日本僧の外交機能の変質 第三節 清盛の対宋外交と後世への影響 終章 平安時代の国際関係と外交 第一節 本論のまとめ 第二節 十~十二世紀の日本外交の特質と展望
|
|
|
|
|