満洲移民・青少年義勇軍の研究 長野県下の国策遂行
上製
本島和人
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出版社:吉川弘文館 |
出版年:2021年09月 |
コード: 382p ISBN/ISSN 9784642039055 |
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長野県飯田・下伊那は「全国一」満洲移民を送り出した。体験者の聞き取りと新たな史料から地域の特異性に迫り、新知見を提示する。 満洲移民最大の送出県である長野。なかでも飯田・下伊那は「全国一」の移民(農業移民・満蒙開拓青少年義勇軍)を送り出した地域である。かくも多くの人びとがなぜ海を越えて満洲へ渡り、多大な犠牲を払うことになったのか。体験者からの丹念な聞き取りと、調査による新たな史料と文献により、地域の特異性を浮き彫りにして、新知見を提示する。
目次: 下伊那郡図 序 章 満洲移民と下伊那―送出「全国一」の記憶と記録 第一章 武装移民から満洲信濃村建設へ―国策化以前の県単独開拓団 第二章 松島自由移民―満洲・自由への憧れと下伊那郡町村長会の混迷 第三章 「国策の線に沿って進む」下伊那郡町村長会―日中戦争下の満洲視察 第四章 「模範村」川路村の分村決議―村内不一致と県の介入指導 第五章 顕在化する川路村の亀裂―難航する団員募集と県の斡旋 第六章 川路分村完成を促す県の指導と介入―上伊那の村々と南佐久郡海瀬村からの参加 第七章 満蒙開拓青少年義勇軍送出と下伊那教育会―教師たちの動きと少年たち 終 章 敗戦間際まで続いた国策満洲移民―送出「全国一」へむかった下伊那
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