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中世の海域交流と倭寇
上製
関周一
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出版社:吉川弘文館 |
出版年:2024年02月 |
コード: 350p ISBN/ISSN 9784642029872 |
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日本・朝鮮・中国の動向もふまえ、倭寇や対馬島海民、海商の実態を多角的に考察。海域史研究の成果を、日本中世史の中に位置づける。
海賊が跳梁し、流通・貿易にも変化が生じた14世紀以降、日本海や東シナ海をとりまく地域空間が国境を越えて生成し、海域交流も転変した。対馬・朝鮮半島南岸・山陰地域・南九州を対象に、倭寇や対馬島海民、海商の活動や実態を多角的に考察。日本・朝鮮・中国の動向もふまえつつ、海域史研究の成果を、日本中世史の中に位置づける注目の1冊。
目次: 序章
第一章 海賊の跳梁と東アジアの政情 一 海賊の活性化と海賊停止令 二 北方の流通と争乱 三 東アジア海域の変動
第二章 一四世紀前半の南九州における海域交流の変容―相論と海賊を中心に― 一 考古資料からみた物流の変化 二 鎌倉末期の南九州 三 南北朝内乱と海賊
第三章 東シナ海と倭寇 一 前期倭寇 二 後期倭寇
第四章 海域交流の担い手、倭人・倭寇 一 漂流からみえる倭人の活動 二 三浦恒居倭の活動範囲 三 倭人と朝鮮人
第五章 中世対馬の海民の日朝海域における漁業 一 対馬島周辺海域における漁業 二 朝鮮慶尚道海域における対馬海民の漁業 三 朝鮮全羅道海域における対馬海民の漁業
第六章 境界の島・対馬における神事と領主 一 赤米神事の成立 二 中世の天道信仰 三 神社の年中行事と対馬島衙 四 宗氏による神事の励行
第七章 東アジア海域交流のなかの中世山陰 一 中世の対外交流 二 一五世紀における山陰地域と朝鮮の交流 三 一六世紀における東アジア海域の交流と山陰地域 四 中須東原・西原遺跡の朝鮮陶磁
第八章 中世南九州の対外交流 一 一〇~一一世紀前半の対外交流 二 一一世紀後半~一四世紀前半の対外交流 三 一四世紀後半~一五世紀の対外交流 四 一六世紀の対外交流
第九章 中世日本における外来技術伝来の諸条件―海上交通との関連から― 一 権力と技術伝来 二 伝来した鉄砲生産技術の移転 三 南九州~琉球の交流
第一〇章 中世の国際交流から生まれた子どもたち 一 中国人海商の子どもたち 二 地頭・大宮司になる子どもたち 三 京都・畿内に暮らす子どもたち 四 唐人町の子どもたち
終章
引用・参考文献 あとがき 索引
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