中国文明起源の考古学
上製
中村慎一 監修/秦小麗,久保田慎二 編
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出版社:雄山閣 |
出版年:2024年03月 |
コード: 296p ISBN/ISSN 9784639029694 |
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中国文明はどのように形成されたのか。 最新の研究成果にもとづき、日中両国の研究者が、従来の中国文化論・文明論に刷新を迫る新たな歴史像を提示する。
目次: まえがき[中村慎一]
1 稲作と文明形成 環境変化・集落形態・生業方式・文明化過程―田螺山遺跡・井頭山遺跡と日本東名遺跡との比較と考察―[孫国平(後藤健 訳)] 湿地稲作農業社会の発生と文明の形成―1万年前の上山から5千年前の良渚を例に―[方向明(久保田慎二 訳)] 浙江省嘉興地域における先史考古学の概要[趙曄(後藤健 訳)] 良渚文化の生業モデルと稲作農業[鄭雲飛(久保田慎二 訳)] 「破土器」とは何か―畦切り鎌からのアプローチ―[小柳美樹] 北タイ山地民のウルチ米蒸し調理における二度蒸し法と茹で蒸し法の選択[小林正史・久保田慎二]
2 良渚文化とその周辺 良渚文化と良渚古城[劉斌(小柳美樹 訳)] 良渚考古学における衛星リモートセンシングとGIS技術の応用過程および現状[王寧遠・張依欣(大平理紗 訳)] 琮を考える[蒋衛東(徳留大輔 訳)] 東南中国貝塚社会と良渚文化[後藤雅彦] 錯綜する文化―前3千年紀の東南中国―[中村慎一]
3 地方文明から中国文明へ 長江中流域の新石器時代晩期における玉器の生産と流通[秦小麗(久保田慎二 訳)] 陶寺遺跡M2172号墓の「東方文化要素」[高江涛(久保田慎二 訳)] 土器からみた陶寺文化と石昭文化の関係[久保田慎二] 「簧」を説く―中国における初期口琴の発見と研究―[孫周勇(大日方一郎 訳) 蘆山昭遺跡出土瓦からみた新石器時代における瓦生産とその使用[呂夢・馬明志(大日方一郎 訳)] 徳字の遡源と堯舜文徳の含意に関する探索[何努(大平理紗 訳)] 「分」と「合」―三星堆文化命名に関する再考―[許宏(久保田慎二 訳)] 殷墟大司空村遺跡303号墓の墓制についての一考察[小澤正人]
4 歴史考古学の諸相 古代紹興周辺の水利施設と土地利用―歴史史料とGISの統合的活用―[大川裕子・渡部展也] 北魏爾朱氏の発祥地及びその封地についての考察[蘇哲] 遼墓の懸鏡葬俗に関する研究[陳斯雅(長澤文彩 訳)] 衝突と共生―中国大遺跡保存における地域住民の研究―[王冬冬(久保田慎二 訳)]
編集後記[久保田慎二]
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