古代の文身と神々の世界 横断性図像学からのアプローチ
上製
桐生眞輔
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出版社:雄山閣 |
出版年:2021年02月 |
コード: 272p ISBN/ISSN 9784639027508 |
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白川静の「文字学」と林巳奈夫の「紋様学」をもとに、古代世界の復原を試みる気鋭の新論考 漢字の姿となって残された「古代の入れ墨」の真実。『魏志倭人伝』にみる東夷の文身と殷王朝の神々との深い繋がりが浮かび上がる。提唱する「横断性図像学」の方法から、古代中国の「神徽文身」文化を解明した歴史学・漢字学・考古学・饕餮文の研究書。
目次: 第1章 東夷・龍と文身―文献が語る古代文身の世界― 身への文/「黥の文身」と「点の文身」二つの文身起源説/東夷・龍の文身
第2章 殷王朝の文身と龍のトーテミズム―文字学と紋様学が明らかにする古代の身体― 横断性図像学からみる古代世界/夏王朝と禹―蛇のトーテミズム―/「虫」概念の成立で明らかになる古代の世界観
第3章 文字学と文身説―理解へ向けての基礎知識― 「文」の文身説/「文」の字説について/「心」の字説について
第4章 饕餮文と「心」の文身 神を標す記号―「心」と図象記号―/「饕餮文」と「心」字形の構造/「心」字に潜む龍のトーテミズム/文を釋く―『説文解字』と許慎の誤り―
第5章 文身された聖のかたち 饕餮文の文身―殷代にみる神徽文身―/解き明かされた東夷文身の起源/デザインされた神々の身体
第6章 もう一つの文身「辛」―饕餮文に隠されたルビンの壺― 聖穢逆転、「辛」という聖符/龍を意味する「辛」/饕餮文に表現される「辛」の図像/「辛」字形と古代の神々/横断性図像学が明らかにした饕餮文の構造/聖なる「辛」の身体
参考文献/資料…古代神徽系統図/饕餮文構造 補図/「文」字―字解集―/「文」字―字書―
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