新・歴史遊学 覚える歴史学から考える歴史学へ
学習院大学文学部史学科 編
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出版社:山川出版社 |
出版年:2021年10月 |
コード: 256p ISBN/ISSN 9784634591219 |
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学習院大学では、日本史・東洋史・西洋史が一体となって歴史学の学びが始まる。2008年には「アーカイブズ学」の研究教育を行う日本で初めての大学院課程としてアーカイブズ学専攻が開設された。その特色ある歴史教育に加え、大学の学問としての歴史学の魅力と意義を紹介する。
目次: 日本史 「壬申の乱世代」からの世代交代(鐘江宏之) 伊勢宗瑞の小田原入部―明応年間の相模トラフ地震の観点から(家永遵嗣) 宗門人別帳を解く―山村の人の流れ(高埜利彦) 公家の名目金と懐事情―江戸時代の公家・鷹司政通の場合(佐藤雄介) 歴史書を読むということ―新井白石と福沢諭吉、そして丸山眞男(千葉功) 「工場法ヲ定ム」―記録から読み解く官僚制の変容(下重直樹) 記録を残す人たちとその仕組について―戦前期学習院公文書の構造と伝来(保坂裕興)
東洋史 下級官吏の目から見た秦の社会―簡牘史料の世界(海老根量介) 中国古代の姓氏の歴史(鶴間和幸) 旅行記に歴史を読む―竹越与三郎の見た「インドシナ」(武内房司)
西洋史 「カピトリウムのコンスル表」―ローマ帝政成立期の歴史観(島田誠) 中世イタリアの書簡史料との日々―史料との出会いと格闘(亀長洋子) 閲覧室の経験、文書の手触り―エクス、アルジェ、パリ(工藤晶人) パリを変えた男の回想録(福井憲彦) 結核と居住環境―二十世紀前半のパリ(中野隆生)
あとがき(亀長洋子)
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