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戦後日本と竹内好
中村愿
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出版社:山川出版社 |
出版年:2019年05月 |
コード: 240p ISBN/ISSN 9784634151451 |
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日本近代が生み出した、それまでのヨーロッパ中心の歴史観とは異なるアジア主義者の潮流。彼らの理想が屈折した思想的背景となり、アジアを「大東亜戦争」の惨状に巻き込んだ日本。敗戦後の日本にあっても、ただ一人、アジア主義者の立場から発言した竹内好は、60年安保闘争の論壇でも一目置かれる存在であった。しかし晩年は病に侵され、ライフワークである魯迅の翻訳だけに打ち込み、生涯を終えた。本書は、晩年の竹内に寄り添い、その最後を看取った著者による回想録であり、今あたらめて竹内の思想的位置付けを試みる書でもある。
目次: はじめに 序章 遅れてきた青年 第一章 「大東亜戦争」と竹内好 第二章 『魯迅』から国民文学論へ 第三章 反安保闘争と日中国交回復 第四章 アジア主義の展望 第五章 『魯迅文集』に賭ける 第六章 『魯迅文集』をひもとく 第七章 あの時代を反芻する 竹内好略年表 あとがきにかえて
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