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杜牧 /新釈漢文大系 詩人編9 上製
齋藤茂
出版社:明治書院
出版年:2020年06月
コード:   478p   ISBN/ISSN 9784625673290
 
価格 11,000円
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杜牧(803~852)は「江南春 絶句」や「山行」などの七言絶句が広く知られるが、長編の作品にも佳作は多く、また文章でも高く評価されていた。その文業は幅広く、かつ個性に富んでいる。例を挙げれば、詩では「郡斎にて独り酌む」、「杜秋娘の詩」などの雄編、「烏江亭に題す」、「赤壁」など歴史を詠じた作品、また妓女との交流を描く「張好好の詩」、「別るるに贈る二首」などが著名である。絶句の名手と評されるが、古詩、律詩、排律も多く、総体的に見て、詩形に大きな偏りは無い。また賦においては、敬宗の宮殿造営を始皇帝の阿房宮になぞらえて批判した「阿房宮の賦」が、科挙受験前に評判を取っており(王定保『唐撫言とうせきげん』巻六「公薦」の条には、国立学校である太学の教官であった呉武陵が「阿房宮の賦」を褒め、杜牧を将来輔弼となる人材として推薦したと記される)、文章では、用兵に関する考えを示した「罪言」、「十六衛を原たづぬ」、「戦論」、「守論」などの論述、および節度使や異民族への対策を記した献策が広く知られている。韓愈、柳宗元の流れを受け継ぐ古文家として位置づけられるが、古文のみならず装飾的な駢体文も巧みに使いこなしている。また祖父杜佑とゆうの学問を受け継ぎ、その著述である『通典』から多くを学んで、『孫子』の注を著していることも忘れてはなるまい。

●著者メッセージ
杜牧はその詩風からも、士大夫としての生き方からも、唐代を代表するに足る存在であった。王朝が衰退し、また家族の為に奔走したことから、中央官僚として活躍する機会は得られなかったが、澄明で華やかさのある詩的世界を創り上げたことは高く評価されて良い。わが国では「江南の春 絶句」や「山行」、あるいは「捲土重来」の成語を生んだ「烏江亭に題す」などが広く知られるが、官僚として、また家長として思いを述べた長篇の作品にも、深い味わいが有る。本書では、従来紹介されることの少なかった長篇の詩も努めて採録したので、ぜひご覧戴きたい。(齋藤 茂)

目次
凡例
目次
解説
本文
Ⅰ 出仕
Ⅱ 挫折
Ⅲ 再び宣州へ
Ⅳ 二度目の挫折
Ⅴ 黄州刺史 
Ⅵ 池州へ 
Ⅶ さらに睦州へ 
Ⅷ 四たび江南へ 
Ⅸ 死期を悟る 
Ⅹ 未編年詩
杜牧略年譜
杜牧関連地図
詩題索引
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