山川均 マルキシズム臭くないマルキストに
/ミネルヴァ日本評伝選
上製
米原謙
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出版社:ミネルヴァ書房 |
出版年:2019年07月 |
コード: 384p ISBN/ISSN 9784623086696 |
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日本において社会主義を育てた代表的理論家は、どのような思索を展開してきたのか。その足跡を辿る。
山川 均 社会主義思想家(1880~1958)。 同志社中退後に社会主義運動に進み、「無産階級運動の方向転換」などの論文で、前衛党ではなく大衆的な政党による民主主義の充実によって社会主義を実現する道を探った。日本型社会民主主義を追い求めた足跡を辿る。
[ここがポイント] ◎日本において社会主義を育てた代表的理論家は、どのような思索を展開してきたのか。 ◎新出史料ももとに、その足跡を辿る。
目次: はしがき 序章 山川均の幼少年期を歩く――倉敷にて
第一章 同志社時代 1 入学まで 2 同志社入学 3 退学
第二章 不敬事件 1 事件の発生 2 倉敷での反響 3 帰省と再出発 4 キリスト教から社会主義へ
第三章 社会主義者としての出発と挫折 1 日刊『平民新聞』発行 2 再び獄へ 3 挫折 4 守田有秋
第四章 若き理論家の誕生 1 再起 2 『新社会』 3 民本主義批判
第五章 日本型社会民主主義への道――一九二〇年代前半の模索 1 日本型社会民主主義とは 2 ロシア革命をめぐって 3 カール・カウツキー 4 新経済政策(ネップ)とプロレタリア独裁 5 第一次共産党と「方向転換」論 6 単一無産政党論
第六章 福本イズムとの闘い 1 無産政党の結成と分裂 2 福本和夫の登場 3 二七年テーゼと日本型社会民主主義
第七章 東アジアの「山川主義」――侵略戦争に抗して 1 施復亮と日本 2 帰国後の施復亮 3 山川均と台湾――連温卿と山口小静 4 日中戦争をめぐって――巴金
終章 社会主義の実現を模索して 1 社会主義への道 2 講和条約をめぐって 3 日本型社会民主主義のゆくえ
主要参考文献 あとがき 山川均年譜 事項索引 人名索引
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