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外地巡礼 「越境的」日本語文学論 上製
西成彦
出版社:みすず書房
出版年:2018年01月
コード:   310p   ISBN/ISSN 9784622086321
 
価格 4,620円
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「冷戦の影響がいまでも深く刻みこまれている〈東アジア〉において〈歴史〉も〈文学史〉も何もかもが流動的、そして進行形である。そして、それがまさに〈進行形〉であることを最もはっきりと示しているのが各〈語圏文学〉のまさに周縁に位置している〈マージナルな文学〉なのである。旧来の〈日本文学〉がどこまでも〈定住民の文学〉でしかありえなかったなかに、今日の〈日本語文学〉という広域的な人間の移動を背景にした〈移動民の文学〉を先取りするようなさまざまな様態がすでに刻みこまれていたということ(…)。リービ英雄や楊逸や温又柔らの華々しい登場は、けっして〈現代〉にのみ特徴的なものではない」
舞台は旧植民地・占領地のみならず北海道・沖縄から南北アメリカの移住地まで。「日本語使用者が非日本語との不断の接触・隣接関係を生きるなかから成立した文学」、すなわち「〈外地の日本語文学〉という問題を過去に封じこめることなく、今日的な問題としてあらためて引き受けること」。
ポーランドのイディッシュ文学、カリブ海のクレオール文学、英語で書くコンラッド、ドイツ語で書くカフカ、アルゼンチンのゴンブローヴィチ、日本のハーン…。マイノリティの言語・文学、あるいは異言語・異文化接触による文学的創造を一貫してたどりつづけてきた著者による「日本語文学史」書き換えの試み。

目次:

 日本語文学の拡散、収縮、離散


 脱植民地化の文学と言語戦争
 元日本兵の帰郷
 先住民文学の始まり――『コシャマイン記』の評価について


 台湾文学のダイバーシティ――2016年7-10月の日録より


 暴れるテラピアの筋肉に触れる
 島尾敏雄のポーランド
 女たちのへどもど
 後藤明生の〈朝鮮〉


 外地巡礼 外地日本語文学の諸問題
 ブラジル日本語文学のゆくえ
 外地の日本語文学 ブラジルの日本語文学拠点を視野に入れて

後記
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